50年ぶりの感激 映画「ベン・ハー」 2008/09/14



「生涯最高の映画は何?」の質問に、いつも「ベン・ハー」と答えてきた気がする。1959年度のアカデミー賞の11部門をさらった超巨大作。1959年といえば、自分は十代後半の青春時代。やはり若いころの感動は新鮮でいつまでも記憶に残るのだろう。当然ながら、その後観た何百本の映画には「ベン・ハー」を越える映像、シナリオの作品があったかもしれないが、そのサウンド、そして、あのものすごい馬車競争のシーンが頭から絶対離れることは無い。


昨年は草津の映画館の閉鎖を看取ったが、滋賀会館もついに閉鎖となり、9月いっぱい、いろいろなイベントが開催される。シネマホールのRCSもここの巨大スクリーンで名作上映の企画がされている。


今日は、「ベン・ハー」の上映。
「ベン・ハー」は、この前に、1907年、1925年の2回映画化されている。当然、サイレント映画。


スクリーンでは、今後、絶対、観ることは無いだろう。


最初に、真っ暗な画面で序曲。荘厳な音楽が8分も続く。真っ暗でもフィルムはちゃんと回っているのはスクリーンに雨が降るからわかる。




4時間もの大作だから、途中で「休憩」が入る。この休憩中もフィルムは回り、荘厳なサウンドである。

 
イエス・キリストの誕生シーンで始まり、「BEN・HUR」のクレジット。
最近の映画はクレジットは最後だが、この当時は始めに入ったんだ。


主演のチャールトン・ヘストン

制作準備から完成まで6年半、当時の金額で54億円を投入。
今なら、想像を絶する制作費となる、70mm映画。
撮影用のローマの巨大競技場は1年以上かかって建設されたという。

 

休憩のあと、いよいよ、あの、伝説の馬車競争のシーン。
CGの無い時代に、どうして撮影したのか謎といわれる。


この馬車競争シーンの10分間のフィルムはアメリカの映画の殿堂に保管されているという。

  
イエス・キリストが十字架を背負わされて丘までよろよろと歩き、丘の上ではりつけにされるという歴史。キリストの磔/復活は、その後、メル・ギブソンの「パッション」など多くの映画を観ているが、当時の若い自分には最初の知識だった。後半は話の筋は分かっていても、やっぱり泣ける。涙でグシャグシャの顔。年よりは涙腺がゆるい。


滋賀会館のすぐ近く、加藤屋のラーメンは有名。


まぼろしの中華そば「まぼちゅう」。


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