びわ湖ホールで「第九」 2007/12/15



恥ずかしながら、本格的なクラシック演奏を生(ナマ)で聴くなんてのは殆ど無い。まして、年末恒例の「ベートーベン第九」の生演奏はこの歳になるまで一度もなかった。


その、生まれて初めてを何を思ったか、チケットを予約、ついに、その時が来た。なんて、かっこつけても、S席(6000円)、A席(5000円)、B席(4000円)、C席(3000円)と、4段階のレベルのうち、最低の3000円の席。貧乏人根性は情けない。まあ、音を聴くコンサートなら、どこでもいっしょだし・・・・。


こんな高尚なコンサートは正装なんだろうかとビクビク。もちろんドレスや和服の貴婦人も。まあ、普段着のおばちゃんたちも・・・こちとらのGパンもOKなようで・・・。


入場を待つ人たち。


完売!!!。もう来年末のお知らせも!!。毎年恒例にしている人も多いとか。


2階、3階まではエスカレーター。「4階のお客様はここから階段です」。地上十数m。トホホ。



貧民向け?の4階席はびわ湖ホールのしかも、横の席。「天井桟敷」って、まさに、ここを言うんだろうな。4階でも、こんな辺鄙な場所でなく、真正面が見える中央の席はB席(4000円)とか、BとCの境目のイスはちょっと、微妙。おばちゃんに、「そこはさしずめ、3500円というところや」って。


りっぱなパンフレットにはちょっと感激。


はるか眼下は超ブルジョアの席。演奏中でも数席は空いていました。もったいない。座らしてくれー。


身を乗り出さないと、こんな風です。こんなの席じゃあない。まあ、聴くコンサートなんだから・・・しつこい。


「演奏中はもちろん、休憩中でも撮影は禁止です。」、「えっ、そうだったの?」

最初30分は、滋賀県出身の奈良田朋子のピアノ+オーケストラの「バガニーニの主題による狂詩曲作品43」。
もちろん、こんな曲名知らないけど、エネルギッシュなすごい演奏でした。

15分の休憩のあと、いよいよ、第九が始まる。オーケストラのうしろ8段のひなだんに上下白黒の装いの合唱団がズラリ。圧巻の200人。みんな合唱指導を受け、この日のために精進してきた合唱団。以前に参加を考えたこともあったな。アルト、バリトンは滋賀県出身のアーチスト。大阪フィルハーモニー交響楽団。CD、レコードで聴いているあの音はこんな楽器で創られているなど、やはり、観るもんや、聴くだけでない・・・・・


特等席から見ると、こんな風に見えるそうです。





ベートーヴェン 交響曲第9番ニ短調作品作品125

第1楽章 15分
アレグロ・マ・ノン・トロッポ・ウン・ポーコ・マエストーソ 速すぎず、やや荘厳に

第2楽章 15分
モルト・ヴィヴァーチェ きわめて活発に

第3楽章 15分
アダージョ・エ・モルト・カンタービレ 非常にゆっくりと、そして歌うように

第4楽章 30分
ブレスト ブレストによって開始される自由な変奏曲形式の楽章




指揮者はもちろん、ベテラン演奏者はまったく譜面が前に無い。曲のすべてが頭に入っているのはさすがのプロたち。かすかに「タンタンタンタンタンタンタンタン・・・・」と、あの第九のメロディーが始まり、どんどん楽器が増えていき、合唱まで参入するところはやはり、一つの感動を呼ぶ。
しかしながら、やっぱり、天井桟敷の真横で聴くオーケストラは体にも腹にも響かない(足に響く?)。ここまでは音響効果は考慮していないのか。「上向いて唱ってくれー」。1/3は真下だから見えないし、やたらと、円光寺さんの頭の薄いことばかりが気になりましたわ・・・。失礼。

まあ、人生でやり残した経験を一つ解消。



ウィキペディアから
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの交響曲第9番ニ短調作品125(ドイツ語:Sinfonie Nr. 9 d-Moll op. 125)は、ベートーヴェンの9番目にして最後の交響曲である。副題として合唱付きが付されることが多い。また親しみを込めて第九(だいく)とも呼ばれる。第4楽章はシラーの詩『歓喜に寄す』に音楽を付けたもので、フルオーケストラ・独唱および合唱によって演奏され『歓喜の歌』としても親しまれている。古典派の以前のあらゆる音楽の集大成ともいえるような総合性を備えたと同時に、来るべきロマン派音楽の時代の道しるべとなった記念碑的な大作である。

第4楽章の「歓喜」の主題は欧州連合の歌に制定されている。


そもそも、CDの記録時間が約74分であることは、この曲が1枚のCDに収まるようにとの配慮の下で決められたと言われている。


多くの謎がある第九を生涯研究する人も多いとか。

第九にこだわったサイトを見つけました。


昨年の「びわ湖ホール館内見学ツアー」


つれづれぐさページへ戻ります。



2007年のつれづれぐさへ