「トプカプ宮殿の至宝」展 2007/10/16

京都文化博物館



 「〜の至宝展」というのは、つい最近の「ロシア皇帝の至宝展」をはじめ、いくつか見学したものだ。今回の「トプカプ宮殿の至宝」展もすごい宝物が見られるかもと、期待大。朝勤務明けの京都。


いつもの文化博物館





 トルコ共和国の前身のオスマン帝国は、13世紀から20世紀初頭にかけて、地中海世界の大帝国として繁栄しました。その勢力は16世紀にはアジア、アフリカ、ヨーロッパにまたがり、イスラム教の二大聖地であるメッカとメディナも掌中におさめ、帝国の支配者である歴代スルタンは軍事や政治だけでなく宗教や文化にも大きな影響を与えました。

 帝都イスタンブールで15世紀後半に造営のはじまったトプカプ宮殿には、約400年もの長きにわたって歴代のスルタンが居住しました。宮殿ではスルタンと宮廷人のために、おびただしい数の贅を尽くした装身具や衣服、調度品、写本などが作られ、また、当時は極めて高価であった中国の陶磁器が数多く取り寄せられました。トルコ共和国の建国とほぼ同時に博物館となったトプカプ宮殿にはこれらの品々の一部が遺されています。

 本展では、オスマン帝国の威容を偲ばせる荘厳な武具やスルタンが所有した財宝の数々に加え、宮廷の女性たちにゆかりの優美な衣装や装身具、中国陶磁器の名品などを紹介します。日常生活のなかの道具までが、金銀や大粒の宝石で装飾されていることにオスマン帝国の豊かさを感じていただければ幸いです。




 薄いベールを被る女性像(1710-20年)
 絶対的な権力を持つスルタン(王)は宮廷内にハレムを持ち、王だけの女として集めた美女1000人!!。王の子(男子)を生んだ女は奴隷出身といえども、巨大な権限を与えられた。まさに、大奥!!。

 ターバン飾り(18世紀)
 水晶、巨大なエメラルド、ルビー、大量のダイヤモンドなど、これはものすごい。鑑定したら、材料だけで億の単位どころでないかも。

 宝飾芳香菓入れ(18世紀)
 調度品はそのどれもが金銀財宝である。お菓子いれ、ガムいれ、食器、スプーンなど徹底している。ガラスかと思ったら、巨大な水晶を掘り削った一品。そこに金、ダイヤモンド、トルコ石、珊瑚で装飾するのである。もう、見事な刀剣、ベルトなど、すごいとしか言いようが無い。そして、当時、金よりも価値が高かったという、中国の陶器の数々。

 金のゆりかご(18世紀)
 オスマン帝国の時代、ハレムで王子が産まれると、お祝いとしてゆりかごを献上する儀式があった。トプカプ宮殿博物館が所蔵する数々の宝物の中でも秘蔵品の一つを秋篠宮家に悠仁親王が誕生したお祝いとして特別出品。これもすごい。


ミュージアムショップ。ナザール・ボンジュウという一種のお守り。


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