「京都ミステリー紀行」という観光ツアーがあることを京都駅観光案内所のちらしで知った。木・金・土・日に予約無しでコースごとに決められた待ち合わせ場所に集合。1名でも催行するという。コース的には金曜日の秀吉コースに興味があったが、用事が入ったので、まず手始めに、本日木曜日の「祇園編」に参加してみることにした。 |
京都ミステリー紀行は、木曜日:祇園編、金曜日:秀吉編、土曜日:陰陽師編、日曜日:東山編の4コース。 約3時間、コースを歩き、各所でその場所のいわれ、逸話などを谷口氏が説明してくれる。 祇園編では、祇園ならではの御茶屋でのさまざまなエピソードを聞く。内容は谷口さんのお仕事に障るのであえて隠しておきます。ふだん、絶対入らない細い路地など、思いもよらない発見ができる。 |
建仁寺の方向へ。 左「一力亭」は最も格式ある御茶屋のひとつ。芸妓さん舞妓さんのいるお座敷。自分には一生縁が無い。 |
首振り地蔵は気づかない人が多いという。首を回すことができ、願い事がある方向に首を向けて拝むと、願いが叶うとされている。地図と磁石が無いとどっちの方か分らない。借金で首が回らない人にぜひ。 京都ミステリー紀行はこれで終わり。谷口さん、ありがとうございました。また、いつか、別のコースをお願いします。 |
谷口さんと別れ、清水寺まわりをウロウロしていると、声をかけられた。中年紳士と若い美女。女性の方は日本語はたどたどしい。紳士は日本人らしい。SONYのビデオカメラの記録容量が不足して、不要なシーンを消すにはどうしたらいいか教えて欲しいという。カメラをぶらさげているので、カメラに詳しいと思われたのか。いろいろやってはみるが、さっぱりわからない。「不要シーンを消すのでなく、新しいメディアを買ったらどうですか?」。お土産屋のおばちゃんに、「近くに電気屋さんは無いか」。「坂下りたところにあるよ。あっ、今日は木曜日で休みだ」。「16時の新幹線に乗って広島に行かねばならない。なんとか、清水寺の記念を残したい」。「さあ、ええい、タクシーで行きましょう」。寺町の電気街へ。タクシー内で、その、かわいい美女、中国の西安から来たんだそうだ。「西安、すばらしいですね。15年前に行きました。城壁に囲まれた街、三国志、兵馬俑・・」・・・古い記憶を夢中で話していた。「アリガト」。無事メディアを購入され、再び清水寺へのタクシーを送ったドタバタ劇でした。楽しい日本の旅を・・・ |
舞妓の始まりから最後に芸伎までの髪型の変化の見本はなかなか興味深い。こんなに細かく変わるとは。 舞妓は下唇だけに紅を入れるとか。いろいろな知識を得られる。 出雲の阿国の話とか、明治、大正、昭和にかけて、こよなく祇園を愛した歌人与謝野晶子、吉井勇、長田幹彦の三人の写真や、祇園内にある歌碑、吉井勇の「かにかくに祭」、長田幹彦の祇園小唄」の原稿など、珍しい貴重な展示がある。 京都ミステリー紀行の始まりにここを見るとなかなか興味も変わるかも。 |