映画「アウトブレイク」 2020/06/12



 外出自粛が始まって、必要最小限の外出として数ヶ月になる。映画館も先般やっと限定開業となった。外に出ずテレビで映画ざんまい。
 レコーダーに録画したタイトルは200本以上ありそう。どれもいつかは見る時があるだろうとためこんだタイトルだから、消す気にはなれない。現在もどんどん追加録画されていく。半数は見ることなくレコーダーよりもこちらの寿命が先に来るだろう。
 更に、アマゾンプライム、NETFLIXでも、魅力的な名作新作がそろっており、ずっとテレビの前で何ヶ月もいられそう。

 さて、前置きはそのぐらいにして、ウィルスパンデミックをテーマにした映画の代表作と言われる「アウトブレイク」、過去に映画館、テレビ放送で数回観ている。自分としても全世界の人類が、目に見えないウィルスに立ち向かう現状に生きているのは生涯初めての体験でもう一度じっくり観たいと思った。1995年の制作。



 1967年、ザイールのモターバ川流域でアメリカの傭兵部隊が次々と原因不明の出血熱となり多数が死亡した。軍は患者の採血を行った後、キャンプ全体に爆弾投下しその事実を隠蔽する。

 時は流れ、現代(1995年頃)モターバ川流域の村で原因不明の出血熱が発生する。
 アメリカ陸軍感染症医学研究所の最高警戒度 LEVEL 4 研究チームのサムは、上司のビリーから現地調査の命令を受け、信頼をおく部下ケイシーと新人ソルトと共に現地に飛ぶ。
感染者は2〜3日で死亡するというスピードの早い恐ろしい病気。その惨状を見て驚いたサムは、すぐに軍上層部と元妻ロビーの働くアメリカ疾病予防管理センター(CDC)に警戒通達の発令を要請するが、却下される。




 同じ頃ザイールで捕獲された一匹のサルが、韓国人船員の乗る貨物船でアメリカに運ばれる。小遣い稼ぎをしようとする若者ジンボは、医学研究用のサルをカリフォルニア州のペットショップに売りつけようとするが断られる。困ったジンボはサルを森で逃がし、自分はシアトルに帰るが、サルに水をかけられ感染してしまっていた。ペットショップの主人もサルに腕をひっかけられたため感染してしまう。病院の技師が不注意から感染した血を浴びてしまい、そのまま恋人と町の映画館で咳をして、飛翔感染が広がり「アウトブレイク(爆発的な感染)」が始まってしまうのだった。


アメリカに運ばれ森に放たれたこのサルが原因となり、のちにワクチン製造の元に。



 その後、1967年の「モターバ・ウィルス」と現在のものが同一とわかり、軍が細菌兵器として密かに製造していたことを隠すためサムを解任するのだが、正義感の強さからサムは命令に従わずチームでこのウィルスの治療法と感染ルートの特定を急ぐ。

モターバ・ウィルスは、空気感染はしなかったが、変異し空気感染もするようになる。密かに作られていた血清 N-1101も効果なし。感染源(Host)を見つけ出し新たな血清を作らない限り人類を救える方法はない。

追いかける軍、逃げるサムたち。ヘリコプターによるチェイスは迫力満点。時間がないというサスペンスも相まりハラハラドキドキの展開は今見ても古びていない。映画としてのテンポもよく、娯楽映画としてもすこぶる楽しめる。


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