日本映画の頂点 「八日目の蝉」 2012/03/02



平均月に3、4回は映画館に足を運ぶ。最近は洋画、邦画は半々ぐらいになる。
2月26日のアメリカアカデミー賞は例年になく盛り上がり、作品賞も興味ある作品が選ばれたが、さて、日本アカデミー賞の発表のテレビ中継を見ながら、あれよあれよと、なんと、「八日目の蝉」が10部門で最優秀賞を独占。これには驚いた。「八日目の蝉」以外にも優秀な映画は多かったが、これほど集中することは珍しいのではないか。
この映画については、昨年特別に書いた

 最優秀作品賞=八日目の蝉
 最優秀主演男優賞=原田芳雄(大鹿村騒動記)
 最優秀主演女優賞=井上真央(八日目の蝉)
 最優秀助演男優賞=でんでん(冷たい熱帯魚)
 最優秀助演女優賞=永作博美(八日目の蝉)
 最優秀監督賞=成島出(八日目の蝉)
 最優秀脚本賞=奥寺佐渡子(八日目の蝉)
 最優秀音楽賞=安川午朗(八日目の蝉)
 最優秀撮影賞=藤沢順一(八日目の蝉)
 最優秀照明賞=金沢正夫(八日目の蝉)
 最優秀美術賞=西岡善信、原田哲男(最後の忠臣蔵)
 最優秀録音賞=藤本賢一(八日目の蝉)
 最優秀編集賞=三條知生(八日目の蝉)

 この他、この映画で主人公を取材する記者役の小池栄子が助演賞、主人公の子役の渡邉このみが新人賞を受賞するなど、まさに、「八日目の蝉」が昨年の日本映画の頂点を極めたことになる。



「八日目の蝉」が作品賞など10部門で最優秀賞を受賞!
 3月2日金、東京品川のグランドプリンスホテル新高輪にて、第35回日本アカデミー賞授賞式が行われた。
「荘厳な厳粛たる式典であると同時に、楽しく明るいざっくばらんな会にしたい」と開会の挨拶を行った日本アカデミー協会の新会長、岡田裕介氏の願い通り、最優秀賞の発表を待つ緊張感の中、関根勤さんと深津絵里さんの軽快な司会ぶりもあって、楽しく華やかな授賞式となった。
 また一方で、優秀賞受賞者の皆さんと出席者の皆さんの胸には、東日本大震災で被災された皆さんによって作られたコサージュとリボンが飾られ、まもなく一年が経とうとしている震災から立ち直ろうと会場の全員が一致団 結する気持ちに包まれた。


 

 最優秀作品賞を受賞した「八日目の蝉」は、他にも監督賞(成島出)、主演女優賞(井上真央)、助演女優賞(永作博美)、脚本賞(奥寺佐渡子)など、優秀賞を受賞した11部門12賞のうち10部門で最優秀賞を受賞。成島出監督は受賞のスピーチで、「この映画は4月公開。3月11日に大震災があって、家族が引き裂かれる話なのでどうだろうと思ったが、被災地の方がこの映画を見てがんばろうと思ったという話を聞いた。こんなふうに映画が人の役に立てると知って感動した」とコメントした。


最優秀主演女優賞の井上真央、最優秀助演女優賞の永作博美、
そして、助演女優賞の小池栄子、新人賞の渡邉このみ

しかし、この映画の主演は永作博美では無かったか?。
主演女優賞と助演女優賞が逆のような気がするのは私だけか?


 最優秀主演男優賞は、遺作となった「大鹿村騒動記」に主演した故・原田芳雄さんが受賞した。亡き原田に代わり、女優として活躍する娘の原田麻由が登壇し、「父は生前、映画館はおれたちの宝箱だからと申しておりました」と原田さんの思い出を語った。

 
原田芳雄の圧倒的演技は映画史に残る 新藤兼人監督は99歳「1枚のハガキ」

つれづれぐさページへ戻ります。



2012年のつれづれぐさへ