映画「めがね」 2007/12/14



 12月に入ってから4本めの映画館通いは、「これぞ映画と言える大作!」といいたいところだが、これまたゆるーい映画。あの「かもめ食堂」と監督・キャスト・スタッフなどすべて同じメンバーでの新作「めがね」だ。またまたあのゆるーい雰囲気満点。ハリウッドの大スペクタル新作、話題の邦画などもちゃんと観ているが、あえて、つれづれぐさに載せるのは、前回の「かもめ食堂」を載せたから、これも・・・に他ならない。まあ、こちらのゆるさも「かもめ食堂」に輪をかけて・・・・。


発表会の1枚。まさに主要登場人物はこの5人。右から2人めは監督。


映画では全員がめがねをかけている。

 海辺の町を訪れた主人公の女性を中心に、そこで旅館を営む宿の主人、旅館に集う人々などの穏やかな人間模様をつづったヒューマンドラマ。監督の荻上直子を始め、大ヒット作『かもめ食堂』のスタッフが結集。主人公の女性・タエコを『かもめ食堂』にも出演していた小林聡美が、彼女を見守る謎の女性・サクラをもたいまさこが演じる。海を背景にした心地よい風景、おいしそうな食べ物の並ぶ食卓が作品を彩る。

 同じメンバーでの映画だから、「かもめ食堂 Part2」?という視線で観ることになるが、見終わったあとの印象は薄い。しかし、こんなテーマ?(たそがれるために一人で旅に出る、都会人のスローライフ願望)で映画を作るなんて、まさに「かもめメンバー」しか思いつかないだろう。ケータイの繋がらない南の島、うまい食べ物と、希薄な人間関係の中、ただ時を過ごす。干渉されぬ場所こそユートピア――そんな消極的な理想を抱くキャラは、まさに今どきの肖像を映している。

  
おいしいものがいっぱい出るので食前には禁物。








「シネマホール」も草津シネマハウスと同様、大丈夫だろうか。








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