中国の威信をかけた「北京オリンピック」  2008/08/24



あっという間の2週間だった。史上最多の204の国と地域が参加。公害の街北京で行われたオリンピック。日によって通行する車をバックナンバー下1桁で制限したり、工場の操業停止など、そして、北京の街をきれいに見せるため、外面だけの建物、間に合わなければ絵を描いた壁、マラソンコースではスラムを隠すために壁を建設など、とにかく国の威信をかけた壮大な大イベントが無事に?終了。開会前はチベット独立に関するテロ、世界を回る聖火リレーでのトラブルなどなど、一党独裁国家でこんな世界的な行事が無事にできるのかという危惧があったわけだが、もちろんいろいろのひずみはあったものの、北京オリンピックは大成功?のうちに終わったようである。写真は、YAHOOニュースから。



開会式

2008年8月8日午後8時。映画監督のチャン・イーモウが演出した「開会式」のすごさ。ここまでやる必要があるのかと思うほど、完璧、幻想的な美を実現した。テーマは中国の偉大な発明、悠久の歴史など。でも、古い物を誇っていながら、街の古い物をあえて隠すという矛盾。


開会式当日の天気予報は曇り一時雨とかで、「人工消雨ロケット」を1104発も打ち上げたとか。
人工的に天候を変えた最初の大会。はたして、4時間の開会式が終わると、雨が降ってきた。
なお、閉会式でも241発の「人工消雨ロケット」を空に打ち込んだという。



幻想的、人が空を飛んでる。さすが、ワイヤーアクションの映画監督!

 
巨大な絵巻物の上で中国数千年の歴史が演じられる。


選手入場の順は、国名を中国語で表した漢字の角数順なんだとか。

 
日本の騎手は卓球の福原愛ちゃん。中国語ペラペラの愛ちゃんは中国でも大人気。


世界でもっとも環境悪影響を出している国が地球は青いとは?


いつから、開会式がこんなに派手になったんだろう。


開会式は4時間にも及んだ。


204もの選手団が入場して整列を終わるまでのものすごい時間、明日から競技の選手は疲れてしまう。北京との時差は1時間、翌日朝勤務なのに、開会式の中継を深夜1時まで見ていた。



競技

日本陣はメダル予想者はプレッシャーか、ふるわず、かわいそうな選手もいるが、柔道、レスリングなどで活躍。競泳の北島は100m,200mで世界新で連覇。


中間時点での号外。このあと、女子ソフトボールの奇蹟の金には感銘した。投げぬいた上野投手の鉄腕ぶりには驚く。シンクロナイズドスイミングも彼女たちの並々ならぬ努力にも驚き。女子の活躍ばかりがめだった。

 
バドミントンで世界一位の中国チームを破った末綱・前田チーム。


400mリレーで銅メダル。


シンクロナイズドスイミングは日本チームはメダルを逃す。しかし、ロシアチームの完璧さには驚き。



ソフトボールは上野の鉄腕により、奇跡の金メダル。



野球、ソフトボールは次のロンドンではオリンピック競技から外れる。その次の2016東京?で再度復活を願って。



結局、日本が獲得したメダルは金9、銀6、銅10の計25個。前回アテネは金16など史上最多のメダル37個だった。前回が出来すぎで、今回が実力だろう。しかし、韓国に負けている。韓国はメダル報奨金がずば抜けているとか、兵役免除とか、勝つことに気の入れ方が違う。それにしても、野球はひどい。最高のプロ野球選手で構成して、メダルを取れなかったのだから。金メダルの韓国と比較して、情けない。期待された女子マラソンにもがったり・・・

世界的には、競泳のフェルプス(米国)の8冠、陸上100m、200mの陸上のボルト(ジャマイカ)の世界新記録には驚いた。人類はどこまで速く走れるんだろうか!。ジャマイカは女子も金メダルラッシュ。なぜあの国が?。



閉会式

中国人の応援のお行儀の悪さ、大会運営など、いろいろ問題はあったようだが、国の威信をかけた設備はすばらしいとの評価だったようだ。とにかく、無事、閉会を迎え、閉会式も開会式と同じ、チャン・イーモウの演出のセレモニー。色を操るすばらしい演出に、ただただ感服。


「記憶の塔」に人間が貼り付いて、波を起こす、すごい。


花火で五輪


日本のヒーローとなった北島。


いったい、何発の花火を使ったのか?


まさに、北京の全てがお祭り騒ぎ。


開会式では一部の花火が事前に作られたCG画面だったことも驚き。


次回のロンドン大会への引継ぎ。ロンドン市長へオリンピック旗。


ロンドン名物の2階だてバスも登場。


朝日新聞社の総集編内のジャーナリスト吉井妙子氏の総評は全体を総括して、非常に感慨深かった。


つれづれぐさページへ戻ります。



2008年のつれづれぐさへ