黒井健 絵本原画展  2007/12/09

〜クリスマスに贈る心温まる絵本の世界〜

京都 美術館「えき」



 黒井健という画家については、特別知識は無かったが、実際の絵を見ると、たしかに、絵本はもちろん、本の表紙、挿絵、商品のパッケージなどなど日ごろからも多く触れている。




清里の絵本ハウスを訪れる人も多いが、行けない人にはぜひ。


今日は女優星野知子とトークショーがあるという。



 日本を代表する絵本作家の一人、黒井健。1947年に新潟に生まれ、1972年絵本作家としてデビューして以来、200冊以上にのぼる作品を制作。やわらかな色調、ふくらみを持つ空気感、のびやかな地平線、澄み渡った空。色鉛筆とパステルを基調とした風景画のジャンルで確固たる地位を築く一方、幼い子どもが初めて出会う絵本『ころわん』シリーズなど、子どもの視線に沿った絵本の分野でも活躍を続けている。
 本展では、絵本作家・画家としての黒井健の軌跡を振り返り、『手袋を買いに』、『ごんぎつね』などの代表作に加え、新作『つきのよるものがたり』、クリスマス絵本、彫刻やスケッチなど、初公開作品を含む約130点を紹介する。





 なんとも癒される黒井健の世界。これは絶対体感しておくべき。絵以外にも、フェルトや木彫でも作品を見ることができる。色えんぴつ、パステルなどで独自の描法で制作されるこれらのほんわかした絵たち。自分なんか世の中に意味なく生きていることに疑問も感じるなぁ。




膨大な絵本たち。



 「ふるさとへ」の表紙
中越地震からの復興支援として新潟日報社が紙面に企画連載し、『きんのいなほ』(新潟日報社・非売品)として刊行されたものに、星野知子氏の四季のエッセーと、黒井健氏のイラストを加えて再構成したもの。中越地震復興を支援する画集。中越地震から約2年。家が倒れ、地割れが起きた未曾有の天災から、人々はようやく立ち直るきっかけをつかみとろうとしている。そんな人間の苦悩をよそに、いつもと変わらず季節は大地に巡りくる。春には春の、四季それぞれの輝きを見せてくれる。ふる里は誰の心の中にもあるもの。遠く離れていても美しく残像として心の中に存在するもの。そんなふる里への思いを人気画家黒井健氏が描き、女優星野知子が詩とエッセイで綴った。美しい越後の里が、早く災害から復旧して、以前のままの豊かな実りをとり戻せますようにと。そんな気持ちが画集となった。この本の印税の一部は、新潟日報社を通して中越地震復興のために使われる。






つれづれぐさページへ戻ります。



2007年のつれづれぐさへ