現代美術の皮膚 2007/11/06

大阪国立国際美術館



美術館ざんまいの今日はまず、変な展覧から。







 「皮膚」は、私たちの姿を形作っている「覆い」であると同時に、切られ刻まれ、塗られ描かれる「表面」でもあります。また私たちは、外からの刺激を受容する感覚器官としての「皮膚」を通して、世界と触れ合っています。「皮膚」は、私たちが生きていく上で欠かすことのできない重要な役割を担っています。
 現代美術においても、自らの整形手術をパフォーマンスにするオルランや、身体を昆虫でびっしりと覆うドレスを作るヤン・ファーブル、遠く離れた恋人同士のスキンシップをテーマとする林智子など、多くのアーティストたちが、そのような「皮膚」へとアプローチする様々な表現を行っています。
 それらは、「皮膚」が持つ脆さや、世界との関係を通して、人間存在の在り方を問うものでもあり、かつまた、美術作品における「表面」の問題を見つめ直す試みでもあります。
 この展覧会では、ヨーロッパ、アジア、アメリカからの11作家による1990年代以降の作品を紹介しながら、現代美術がどのように「皮膚」と向きあってきたかを探っていきます。








自分の顔の整形過程(血だらけ)を写真にした女性芸術家、天井からぶら下がるブタ人間、無数の昆虫で覆われた骸骨など、大坂人なら「気色悪っ」でいうやつ。展示に無い多くの作品集も見た。世の中には、このようなものばかり創る作家、所蔵展示する美術館もあるんだなあ。


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