利益2兆円超え!、世界一の「トヨタ」 2007/05/10



 売上でなく、利益がなんと、2兆円超え!の企業は日本の歴史では初めて。今回の発表には驚いた。これは大きな「事件」として記録しておこう。日米貿易摩擦を懸念して、なんとか押さえ気味でやってきたそうだが、GMなどアメリカメーカーが落ち込んでいる中、トヨタも落とすと経済界にも悪影響の可能性があり、刺激しない程度での発表とか。2兆円はロシアの国家予算に匹敵するんだそう。

不景気の真っ最中に、ある程度責任ある役職としての業績報告会は毎月かなりきつかった。今もサラリーマンではあるが、「売上が、利益が」で悪夢を見ることはない気楽な立場である。
自分が現役のころ、「かんばん方式」についてはいろいろ勉強したこともあった。流れ作業の一員は「トイレにも行けないことがある」との批評もあった。

日本の自動車メーカーの革新的工場はFAシステム開発での現場、ダイハツなどの工場見学などである程度理解しているつもりだが、やっぱり、世界のどこにもない、ものすごい工夫と関係者たちの努力のたまものなんだろう。トヨタを始め、日本の一流企業のエライところは、ここまで上り詰めてもいまでも謙虚さをくずさないところでないだろうか。


 トヨタ自動車が9日発表した07年3月期連結決算は、北米や欧州を中心に海外販売の伸びが続いた結果、売上高は前期比13.8%増の23兆9480億円と7期連続で過去最高となった。本業のもうけを示す営業利益も同19.2%増の2兆2386億円と6期連続で過去最高を更新した。日本企業で営業利益が2兆円を超えたのは初めて。最終(当期)利益も同19.8%増の1兆6440億円と5期連続で過去最高だった。
 子会社のダイハツ工業と日野自動車を含めた世界販売台数は同6.9%増の852万台で過去最高を更新し、08年3月期には889万台の販売を計画している。すでに、07年1〜3月の世界販売台数は最大手の米ゼネラル・モーターズ(GM)を上回っており、07年の世界販売が世界一となるのは確実な情勢だ。
 07年3月期の販売台数を地域別にみると、国内販売が市場全体の低迷を反映して同3.9%減の227万台となったが、海外販売は同11.4%増の625万台と好調を維持。国内を上回る販売先となっている北米では、ガソリン価格高騰を背景に燃費性能の良さなどが評価され同15.1%増の294万台を記録した。
 一方、円安の影響で為替差益が約2900億円発生したほか、原材料費の圧縮なども収益を押し上げる結果になった。


 世界を驚かせた画期的製品「プリウス」は絶対実用化なんて無理とも言われた技術を実現したハイブリッド車。世界に誇るもの。
国内では自動車の販売は伸び悩みの中、世界一の座はしばらくは続くだろう。
トヨタの最大のライバルは意外にもスズキなんだとか。小型車はダイハツを系列に置くものの、やはり、スズキのすごさには頭を悩ませるとか。


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