琵琶湖は誰のもの?。市町で山分け 2007/05/08



琵琶湖の面積分の交付税を山分けすることになった。しかし、琵琶湖に面している市町村だけが対象となり、我が栗東市は対象外。そんな、不公平な・・・・





 東京都の約3分の1に匹敵する面積を持ちながら、どの市町にも組み入れられていなかった琵琶湖の帰属が決まった。8日、大津市で開かれた検討会議で沿岸の14自治体が「分割案」に合意した。国からの地方交付税の増額につながるため9年前から検討されてきたが、市町村合併が進められていたこともあり、実現が遅れていた。各自治体は交付税の増加分の一部を、琵琶湖の環境保全に役立てる。

 琵琶湖の面積は約670平方キロで、滋賀県の面積の約6分の1。これまでどの市町にも属しておらず、面積を基準に算定される交付税で計2億8300万円損をしている勘定だった。

 県は当初、「琵琶湖は県共有の財産」との考えから、境界線の設定に消極的だったが、厳しい財政難に直面している各市町が交付税の増額につながる境界の画定を要望。その後、「平成の大合併」が持ち上がり論議が休止されるなどしたが、昨年3月までに合併も一段落。沿岸の自治体が14市町で確定したため、昨年5月から改めて境界設定の論議を続けていた。

 境界線は、対岸を最短距離で結んだ中間点とする「等距離線主義」で設定。増加する面積は約182平方キロ(高島市)〜約3平方キロ(木之本町)で、増加する交付税はそれぞれ7700万〜100万円と試算されている。各市町はまとまった案を議会に提案。可決後、9月末までに総務省に届け出れば、08年度から交付税が増える見通しという。



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