今回も青春18切符の旅。「那智の滝」は掲示板、ガイドブックなどで、そのあまりの美しさに一度はこの目で見ておきたかった。かなりの距離であり、朝早くから挑戦しても到着は午後遅くになってしまうので、9月4日、初めて仕事あけの出発、一日目は移動だけで計画した。 朝勤務を終了し、そのまま車中へ。今日中に紀伊勝浦まで行ければいい。 大阪→和歌山→御坊→紀伊田辺→紀伊勝浦と、JRばかり5回乗り換え、なんと7時間半をトロトロと行く。普通の神経だったら、特急を使うところ。貧乏旅行はつらいのである。 しかしながら、やっぱり時は金なりとは良く言った。無謀にもほどがある。 |
乗り換えは意外にうまくいって効率はいい。 紀伊田辺駅での30分の待ちは駅の外に出てコーヒーブレイク。熊楠、弁慶出身の地なんだ。 今18時30分。ああ、紀伊勝浦まであと2時間半! 半島の周囲を縫うように走る電車。ものすごく遠くに来たように感じる。 13時半に職場を出て快晴の空、ようやく21時過ぎに到着した今、日はとっぷり暮れ、紀伊勝浦駅は寂しささえ漂う。 |
西口すぐに予約しておいた民宿わかたけはあった。素泊まりなので、どこか食事できるところを。街といってもひっそりした街を歩き、ようやく一軒の店の灯を見つける。おまかせ定食千円。魚たっぷりで満足。 「えー?、滋賀県から鈍行で8時間もかかって来たのー!?。信じられん!!。」 |
三重の塔は平安時代末期に建造されたが焼失した。これは昭和47年に再建したもの。 コンクリートの三重の塔ながら、滝と実にうまく調和。観光地に建造されるコンクリート製の建物は風景を壊してよろしくないが、これは見事。昭和46年までは、ここに塔は無かったのだが、この塔によって、夢のような、理想の「This is Japan」と思う。 |
さて、まだ、昼。紀伊の松島クルーズがダメになったし、もう、どこへも行くところ無し・・・ この喫茶(確かに、窓から滝がきれいに見える)に入り、コーヒー1杯。 店のご主人に、「どこか、行くとこ無いやろか」 瀞峡はこれからでも行けるよ。あそこは、川だから、欠航なんて無いし・・・ |
そうと決まれば、とにかく、またバスに乗り、運転手さんに聞いて、那智駅でバスを乗り換え、新宮まで。 新宮の瀞峡案内センターで瀞峡までのバス、瀞峡、勝浦駅まで帰るセット券を購入。 |
「今からですと、次のバスは1時間近くありません」。あぁぁぁ、待ちか・・・ 次のバスに待機していたバスの運転手さん。今、帰って来たばかりだけど、行ったげるわ。今からなら、13:30の船に間に合うから」 「えっ、ありがとうございます」って訳で、でっかいバスに客は一人で、瀞峡船乗り場まで、バスを飛ばしてもらう。運転手さん、時計をちらちらと身ながら、飛ばす。 |
左が「めはり寿司」というものだそう。あちこちで、「めはり寿司」という看板を見ていた。 魚のなれずしみたいなものだと思って注文した。 なんと、高菜の葉でつつんだ「おにぎり」ごはんと花鰹?。店によっていろいろ中身は違うようだが、外観はどこも同じ。 このおにぎりをかぶりつく時、目をみはるからめはり寿司というとか。 でも、「寿司」だろうか?。高菜巻きおにぎりと言って欲しい。 右上の「もずく雑炊」を食べていた時だったので、ごはんもので腹いっぱいになってしまった。 |