「藤田嗣治展」 2006/06/24

京都国立近代美術館




さて、今、大々的に宣伝している、「藤田嗣治展」





−今、明かされる伝説の画家のすべて

2006(平成18)年は藤田嗣治の生誕120年にあたります。これを記念して、このたび、その全画業を紹介する展覧会をはじめて開催します。

 藤田嗣治(レオナール・フジタ)は、東京美術学校を卒業後、フランスに渡り、モディリアニらとともにエコール・ド・パリの代表的画家として活躍しました。とりわけ、裸婦に代表される“乳白色の肌”の美しさは、多くの人々の心をとらえてきました。その後中南米を旅行して日本に帰国しますが、第二次大戦後はフランスに戻り、やがて帰化して、再び日本の土を踏むことはありませんでした。

 これまで何度か開催されてきた藤田嗣治展は、その画業の全体像を示すには、必ずしも十分とはいえませんでした。また、その波乱に満ちた生涯ゆえに、数々の逸話による伝説としての藤田像が、画家としての評価をおいて、一人歩きしてしまった感もあります。

 この展覧会は、パリ時代から晩年にいたるまでの代表作約100点を、フランスやベルギーを加えた国内外から集めて展示します。日本初公開作品約20点を含めた作品を通して、あくまで一人の芸術家としての藤田嗣治の全貌を探り、伝説ではない、あらたな藤田像を見出そうとするものです。


実は、藤田嗣治という画家についての知識はあまり無く、ポスターに載っている作品も自分の好みとは言えなかった。
ところが、この画家の作風、ものすごく変化する。
最初はピカソみたいな変な絵だったのに、次は、乳白色の肌といわれる独特の裸婦。
そして、今度は、乳白色を忘れてしまったかのように、カラフルな絵画へ。
イソップ童話の挿絵を描いたかと思うと、非常に緻密な大作で戦争の現場を描くなど。

とにかく、同じ画家の作品とは絶対思えない作品を年代順に見ることができ、必見。

絵はがきから、藤田嗣治の作風の変化を代表するようなものをスキャン。





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