映画「父と暮らせば」 2005/02/06



今年に入って、もう、20本ぐらい映画を観た。ちょっといい映画を観たので、書き込みたくなった。



井上ひさしの戯曲の完全映画化。
すばらしい映画だった。
原爆投下の地獄の3年後、生き残ってしまった娘を励ます父。


 
 以前、シネマホールで観た「鏡の中の女たち」で吉田喜重監督はあえて、原爆投下の場面は入れなかったと語ったが、この「父と暮らせば」では、黒木和雄監督は、原爆がB29から投下され、ヒロシマの地獄のシーンが登場する。
 助けることができない肉親をおいて自分だけ生き残ったという現実は、阪神大災害でも多くの遺族にまだトラウマとして残っているんだろう。この人たちにもぜひ、観てもらいたいと思う。
 宮沢りえと原田芳雄。どちらもすばらしい。
 宮沢りえは、本当に、すばらしい女優になったと思う。先般放送された日本テレビのドラマ「いちばん大切な人は誰ですか?」でのうまさには舌を巻く。
 原田芳雄も本当にうまい役者である。映画「あずみ」で見事な殺陣を演じた彼も好きな役者である。

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