紙に焼き付けた写真は数年で劣化する。その面で油絵などの絵画はルネッサンス時代の作品が残っているように後世に残る。この着想から、キャンパス地に顔料トナーによるプリントを施し、その後劣化を少なくするために油絵具で描き押える技法で作成という画期的な技法に着眼したという。 プリントの技術、油絵の具の置き方など、永い年月のすえにようやく成功。 |
デジタル写真の寿命については、誰も予想できない。100年ももつとは、到底思えない。 デジタルファイルがDVDやメモリーカードとして保存できたとしても、それ自体、100年もたないのではないか。第一、電気で動作する再生装置が何百年とあり続けるのだろうか。誰も経験していないので分からないが。 銀塩写真のフィルムの方が間違いなく寿命はあるだろう。カラーフィルムは数十年で色の劣化は出ている。プリント写真は染料よりも顔料であれば80年ほどもつといわれている。白黒フィルムは銀なのではるかに寿命は永い。 結局、何千年前の石に記録するのが将来(これから何千年先)の人類に伝える唯一の方法ではないだろうか。 現在、最近の主要なデジタル映画はフィルム化して保存するという作業が続いているという。 優れた写真作品もデジタルファイルとして残すのは難しく、プリントした写真で残すしかない。そして、その写真も、このように油絵加工することによって、少なくとも100年以上の寿命を得ることになろう。 ただ、これは写真か油絵か?、どういうジャンルになるのだろうか。 |