四山送り火を船岡山公園から 2009/08/16



精霊を送る伝統行事「五山送り火」を見るのに今、もっとも有名な場所、船岡山へ行くことにした。


時間はまだ、早い。船岡山公園までの途中の北野天満宮で降りて・・・


天満宮の前の「たわらや」の・・・


梅を観に来るたびに立ち寄るが、いつも満員。


シーズンオフなら・・・


中はガラーン。今日はやってますか?


一度は体験してみたかった・・・「一本うどん」


太い麺が2本入っている。昔は1本で、もっと太かったらしい。茹で上げるのに時間がかかることと、のどに詰まらせると危険ということで現在は2本になったらしい。これより太かったんだあ・・・


ずっしり…。味付けは、だしとしょうがそれだけ。麺が太すぎるので啜るわけにはいかない。持ち上げてもちもち噛む感じ。長いおだんごみたいな・・・。だしがきいてて旨い。


天神さんの時期は客がいっぱい。ひっそりした今は、なかなか雰囲気がいい。


また、来るよお。


さて、船岡山公園。

 京都の夏を代表する風物詩の一つ、五山の送り火。送り火としては東山如意ケ嶽の「大文字」が送り火の代名詞のごとくいるが、そのほかに金閣寺大北山の「左大文字」、松ヶ崎西山(万灯籠山)+東山(大黒天山)の「妙法」、西賀茂船山の「船形」、及び嵯峨曼荼羅山の「鳥居形」がある。これを五山送り火とよぶ。

昨年の春に来ている。


ここ、船岡山公園は五山送り火のうち、四つが見られるという京都では貴重な場所。頂上から北側の眺め。


「船岡山城」応仁の乱の陣地。

この場所からは、ズバリ、金閣寺大北山の「左大文字」がすぐそこ。


望遠でねらうと、準備に動く人までもはっきりと見える。


そして、嵯峨曼荼羅山の「船形」も近い。残りはここでは難しい。


少し下りると、公園。


 15時現在。点火まであと5時間。人はパラパラ。インターネットなどにより、あっという間に、このポイントが広がり、毎年送り火見物客が増えたという。


万灯籠山の「妙」の文字。


この状態の時、この柵に場所とりしなかったのが悔やまれる。夜、あんなものすごいことになるなんて・・・。


右側には最も有名な東山如意ケ嶽の「大文字」。


大黒天山の「法」の字。


少しずつ増えてくる。




妙、法は少し低めの場所のため、望遠が必須。


ものすごい暑さで唯一の休憩場所。


さっきより増えてきた。この時点でも、ぜんぜん場所とりなんて思いもつかなかった。


このポイントからは頂上で間近に見えた左大文字も見える。本当は頂上の方がベスト。


前から3mぐらいに三脚を立てて場所とり。これで十分と思っていた。


この場所からの「左大文字」。ちょっといびつに見える。


「船形」も真左でちょっときついがなんとか。


 20時に東山如意ケ嶽の「大文字」から順に点火されるので、大文字と妙・法を撮影したら、数分かけて頂上へ移動して左大文字と船形を撮影すればいいと思っていたのだ。


それが絶対不可能とあとで判明。ここでジッとあと4時間。




京都駅でもらってきたマップは汗でヨレヨレ。






こんな状態ならまだまだ余裕。


たそがれ時・・・


まさに、この通りです。鳥居以外すべて見られることが分かります。

19時50分となると、全員立ち上がり、うしろから一気に押して来る。


20時に、右側の大文字が点火。


「押すな押すな」の怒号と悲鳴も・・・。


人の顔の隙間から望遠でなんとか。




三脚を立てている状態でなく、もう、妙・法なんて、ブレブレ。


揺れてます。


法もこんなです。


鳥居も・・・。動けない。うしろへ抜けることもできず、さながら、阿鼻叫喚。


火の勢いが衰えたころにようやく少し空いてきた。つまり、今は左大文字へみんな移動している。


左大文字はここからでもすぐ近く。今から頂上へはものすごい人で行けないだろう。あきらめ。




このせまい場所に、ひょっとしたら、1万人ぐらい来ているんではなかろうか。


やっぱり、ポイントを絞って、全部見るなんて欲張りはダメ。


でも、もう一度と言ったら、コツはつかめた。
一番前を動かないか、2mぐらいの三脚と脚立でうしろから悠然とのどちらか。


夜の22時、汗ベトベトの京都。

2年前の「法」送り火

4年前の「大文字」


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