滋賀会館最期の日 映画「エデンの東」、「幻の湖」 2008/09/30



滋賀会館が完全に閉館。フィナーレとして各種のイベントが行われてきたが、本日9月30日をもってついに最終日に。


滋賀県庁前のずばり、滋賀県の中心地に建設。雨が泣いているような・・・。


昭和29年からだから、54年になる。全国で最期の県民会館だという。若いころ、会社の寄宿舎から何度足を運んだだろう。数え切れない多くの映画、演劇。成人式もここだった。びわこ文化館の他、多くの施設が廃止へ。県は取り壊す金も無いという。思い切って、あと50年保存すれば、貴重な昭和の建築物に?。(地震さえ無ければ)。



9月14日の「ベン・ハー」、28日は「戦場にかける橋」、「ワイルド・バンチ」などの3本立て。


あの「戦場にかける橋」も、「ワイルド・バンチ」も、まさに、20代前半に、ここでリアルタイムに観た。


そして本日は最終日・・・・


「エデンの東」、「幻の湖」などの4本立てで。


各日1000円ポッキリの大盤振る舞い。


滋賀会館にかかわった著名人の感慨深い挨拶。


RCSの佐藤さんも「滋賀会館は終わりますが、5階のシネマホールはこれからも映画上映を続けます。これからです。」と・・・


コーヒーもこれが最後です。


殆どは実年世代のファンか・・・


映画の間の休憩のひととき。


ここにはもう二度と入れない。


「エデンの東」という映画は観たことが無かった。若くして逝った永遠の男「ジェームズ・ディーン」。
彼の命日が9月30日だという。そして、滋賀会館が誕生した昭和29年にこの映画も生まれ、この滋賀会館は9月30日に去る。ということで、この名画を選んだのだという。デジタルリマスターズというのはどんな技術なのか、これだけ古いフィルムでも雨は全く降らず、非常に美しい画面だ。まさに、愛と家族の映画。


テレビ局の取材に応える客。


この「幻の湖」って映画。滋賀県を舞台に、東宝創立50周年記念の大作映画。


琵琶湖をめぐってヒロインがただただ走る。実は、あまりの不評に映画館が1週間で上映を中止したといういわくつき。「八甲田山」、「砂の器」など名作をものにした名監督橋本忍がオールスタアを集めて作った映画だが、この後、橋本忍は映画に手を出さなかったとか。


まあ、3時間のこの映画。雄琴温泉のトルコ風呂から始まり、飼い犬を殺した男の復讐に東京へ、そして、滋賀の風景、琵琶湖大橋、小谷城、浅井長政、織田信長、お市、高月渡岸寺・・・そして、なんと、宇宙ロケット、宇宙遊泳・・・・と、いったいどんなストーリーか予想不可能、ハチャメチャ。


うーーーん。深い?。まあ、珍しいもの観せてもらいました。


大ホールの遺産。


当時の写真パネル展示。


東京オリンピックの聖火もここを・・・


滋賀会館完成当時(昭和29年)の新聞などの掲示。


50年以上前の新聞は広告などもレトロ。


デザインも当時はハイカラだったんだろう。


なんと、歴史やなぁ。


当時、自分はまだ小学校はじめごろ。


こんな事故もあったんだ。

3月末、9月末は公共施設がどんどん閉鎖へ。
昨年の草津シネマハウスに続き、また映画の場が消えた。さらば、滋賀会館・・・


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