中国四川省で世界最大の大地震 2008/05/19



先日のミャンマーのサイクロンでの大災害は100万人以上が家を失い、死者・行方不明者は現時点で13万人以上となっており、軍事政権が外国からの支援を受け入れず、事実上の国民虐殺となり、まだまだ被害は拡大するという。そのさなか、5月12日に発生した中国四川省大地震は更に大きな大災害となる。震源は長さ約300キロに及ぶ世界最大の竜門山断層帯。阪神大震災はM7.3だったのに対し、今回の四川省はM8.0。そのエネルギーの差は30倍以上という。浅い地下で発生した地震の揺れは地球表面を3時間の間に2周したという。起伏の大きい山間部、電気、ガス、水道、電話などのライフラインはすべて断たれている。


地震発生1日目、5月13日の新聞。


地震発生2日目、5月14日の新聞。


地震発生3日目、5月15日の新聞。


地震発生4日目、5月16日の新聞。


地震発生1週間で、何百万人の人が家を失い、これからも洪水のあとの300以上のダムの決壊が予想されるという。一党独裁政権の中国では建築時の汚職の蔓延、建築基準の甘さなどから建物は地震に弱い。日本なら、建物はそのままで、ゴロンと横転するところ、中国の建築は跡形なく消失する。学校では子供たちが何千人も生き埋めになったという。存命可能の72時間以内に各国からの救出支援を拒んだことから、生き埋めの被害者は殆ど死亡という悲惨な現状。上の新聞は、全壊した中学校の瓦礫の下からの生徒のペンを握る手「もっと勉強したかった」・・・涙を誘う。


オリンピック聖火が中国国内を巡る最中、さすがに中国国内からも「こんな状態でも聖火か?」との非難に、ようやく、3日間の聖火リレーの中断を決めたという。中国の共産党本部は頭が痛いことだろう。政権維持にもかなりダメージ。一人っ子政策の中国では、子供を失う家族も非常に多く出ており、大きな問題を抱えている。5月19日現在で、死者・生き埋め合わせて7万人以上になるという。余震はこれまでで7000回、感染症や道路復旧中の作業者200人が土石流に飲み込まれるなど、これから2次災害で、犠牲者はミャンマーを越えると予想される。四川省は核兵器の製造工場、核施設が集中しており、被害による放射能漏れの心配がある。中国当局はこれもあって各国の支援を辞退したのだろう。あまりに広大な中国の国土では、地域によっては、今後復旧の予定は無く、永遠に被災のままにする場所も出てくるだろう。


つれづれぐさページへ戻ります。



2008年のつれづれぐさへ