ピカソ展 2007/09/06

京都 美術館 えき








20世紀の美術史に多大なる影響を与えた芸術家、パブロ・ピカソ。その偉大なる功績は世界中の美術ファンを魅了し、高い評価を得ています。

ピカソは子供の頃より周囲から天才と呼ばれ、卓越したその感性は、もはや子供の域ではなく、芸術家そのものであったといわれています。そして、作品には時代とともに変化が如実に現れ、青の時代、バラ色の時代など、特徴的な表現方法が次々に生まれました。その絵からは「怒り」「憎しみ」「戦い」「挫折」など人間の内面に潜む感情が見事に描かれています。

晩年過ごしたヴァロリスでの生活は陶芸を中心に版画などに積極的に取り組んだ時期でもあります。そこに描かれているのは、今までのピカソとは思えない大胆な構図が多く、特に皿に描かれた絵付けはまるで子供の絵の様な作品でした。当時ピカソはその時のことを「やっと子供の様な絵が描けるようになった」と話しています。子供の頃から周囲に期待され、その期待に応えるために表現豊かな作品を創造していたピカソは、その重圧から開放され、晩年期の作品が生まれたといわれています。

本展は、晩年に移り住んだ南仏・ヴァロリスでの創作活動を中心に、彼の画家としての功績を振り返るものです。会場では、箱根彫刻の森美術館所蔵作品を中心に、油彩、版画、陶芸、タペストリー等、約140点を展覧いたします。

ピカソも若いころはマトモな絵を描くんだ。版画、陶芸、金属加工など、ヒカソの全てを見られた。






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