京都ミステリー紀行(祇園編) 2007/07/26



「京都ミステリー紀行」という観光ツアーがあることを京都駅観光案内所のちらしで知った。木・金・土・日に予約無しでコースごとに決められた待ち合わせ場所に集合。1名でも催行するという。コース的には金曜日の秀吉コースに興味があったが、用事が入ったので、まず手始めに、本日木曜日の「祇園編」に参加してみることにした。


四条大橋、「出雲の阿国像」前に10時集合。


10時を過ぎても誰も来ず、今日はガイドの谷口さんとマンツーマンのツアー。


鴨川土手下へ降りて三条方面へ歩く。



今日は蒸し暑い一日になりそう。



京都ミステリー紀行のページ

京都ミステリー紀行は、木曜日:祇園編、金曜日:秀吉編、土曜日:陰陽師編、日曜日:東山編の4コース。
約3時間、コースを歩き、各所でその場所のいわれ、逸話などを谷口氏が説明してくれる。
祇園編では、祇園ならではの御茶屋でのさまざまなエピソードを聞く。内容は谷口さんのお仕事に障るのであえて隠しておきます。ふだん、絶対入らない細い路地など、思いもよらない発見ができる。


三条から白川方面へ。



鴨川沿いに小川がある。


琵琶湖疎水から流れてきているという。



新橋通りや白川通り


辰巳稲荷。実は狸が祭神。芸道上達のご利益。祇園の芸妓さんたちの頼りになるおいなりさん?。


京都市電の敷石を利用した重要伝統的建造物群保存地区。


このあたりはテレビドラマではひんぱんに顔をだす風景。


何度も来たような。祇園白川独特の風情。桜の季節は最高。


建仁寺の方向へ。
左「一力亭」は最も格式ある御茶屋のひとつ。芸妓さん舞妓さんのいるお座敷。自分には一生縁が無い。


まだまだ現役でがんばっている郵便ポスト。


郷ひろみと話題になった「桂つ乃」。


建仁寺のような巨大な寺が祇園花街のど真ん中にある。ここの龍も以前見た。

二年前の建仁寺


建仁寺を開山した栄西の茶碑。


禅居庵 摩利支天堂


今年はいのしし年。狛犬ならぬ、狛猪。


なにからなにまで猪づくし。


恵比須神社。

鳥居にデンとえべっさん。コインを投げ、うまく入るか。谷口さんは10回目ぐらいでようやく。


えびすさんの場合は、拝んだあと、横にまわって、板をたたいて知らせてから、また拝む。


花見小路にもあったが、舞妓さん、芸妓さんの芸を学ぶところ。女紅場というそうだ。


殆どの道で会う舞妓さん芸妓さんは観光客のコスプレだが、ここ宮川町はごく自然に本物と出会う。


寿延寺(洗い地蔵)


現役の手漕ぎポンプで井戸水をくみ上げて。


このお地蔵さんをタワシでゴシゴシ洗ってあげる。


金剛寺(八坂庚申堂)


庚(かのえ)申(さる)。見ザル言わザル聞かザル。


摩利支天のいのししだらけに対し、こちらは猿ばっかり。


カラフルな「くくり猿」


外人さんと気軽に話すオジサン。


二年坂、三年坂を歩いて。


最後に清水寺


左の片隅のお堂さん。


首振り地蔵は気づかない人が多いという。首を回すことができ、願い事がある方向に首を向けて拝むと、願いが叶うとされている。地図と磁石が無いとどっちの方か分らない。借金で首が回らない人にぜひ。
京都ミステリー紀行はこれで終わり。谷口さん、ありがとうございました。また、いつか、別のコースをお願いします。



谷口さんと別れ、清水寺まわりをウロウロしていると、声をかけられた。中年紳士と若い美女。女性の方は日本語はたどたどしい。紳士は日本人らしい。SONYのビデオカメラの記録容量が不足して、不要なシーンを消すにはどうしたらいいか教えて欲しいという。カメラをぶらさげているので、カメラに詳しいと思われたのか。いろいろやってはみるが、さっぱりわからない。「不要シーンを消すのでなく、新しいメディアを買ったらどうですか?」。お土産屋のおばちゃんに、「近くに電気屋さんは無いか」。「坂下りたところにあるよ。あっ、今日は木曜日で休みだ」。「16時の新幹線に乗って広島に行かねばならない。なんとか、清水寺の記念を残したい」。「さあ、ええい、タクシーで行きましょう」。寺町の電気街へ。タクシー内で、その、かわいい美女、中国の西安から来たんだそうだ。「西安、すばらしいですね。15年前に行きました。城壁に囲まれた街、三国志、兵馬俑・・」・・・古い記憶を夢中で話していた。「アリガト」。無事メディアを購入され、再び清水寺へのタクシーを送ったドタバタ劇でした。楽しい日本の旅を・・・


さて、遅い昼食は四条に戻ってから・・・


宣伝にはすぐに左右される私です。


「ぶぶづけ」というのはお茶漬けのことだったな。


価格も安めだし・・・


多くのおばんざいの中から選ぶ。


テレビにも登場したし、多くの有名人のサインも。


さて、次は、北座?


5年前、井筒八橋本舗が自社ビルの外観を改造して、昔、この場所にあった「北座」を再現。


5階常設展に。入場料は200円。


舞妓の始まりから最後に芸伎までの髪型の変化の見本はなかなか興味深い。こんなに細かく変わるとは。
舞妓は下唇だけに紅を入れるとか。いろいろな知識を得られる。
出雲の阿国の話とか、明治、大正、昭和にかけて、こよなく祇園を愛した歌人与謝野晶子、吉井勇、長田幹彦の三人の写真や、祇園内にある歌碑、吉井勇の「かにかくに祭」、長田幹彦の祇園小唄」の原稿など、珍しい貴重な展示がある。
京都ミステリー紀行の始まりにここを見るとなかなか興味も変わるかも。


正面が南座。昔は対面してここが北座だった。


北座外観です。


南座だけが残っているというわけだ。


このあと、大雲院祇園閣へ


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