映画「明日の記憶」 2006/05/16



 いつも映画を観た記録は「今日の記」で記録しているが、たまに、正式に徒然草に残したくなる。
 韓国映画「私の頭の中の消しゴム」では、涙いっぱい顔で映画館を出るのが恥ずかしかった。
 この「明日の記憶」も同じテーマ。49歳、バリバリの企業戦士を突然襲う「若年性アルツハイマー病」。40歳、30歳からでもあるという。中には20代で発症の事例もあるようで、人間が壊れていくこと、そして、それを自分自身が知った時・・・・。
 脳以外の不治の病で残り少ない人生を知るのも苦しいが、どんどん物を忘れていき、友達も、家族も、愛する相手も分からなくなっていく恐怖は計り知れない。
ラストシーンは原作小説をはるかに凌ぐ、映像ならではの出来で、心を揺さぶられる。
 若年性アルツハイマー病は自分は大丈夫。今や、老人性アルツハイマー病に入っている。







 YAHOOムービーから。

解説 : 第18回山本周五郎賞を受賞した荻原浩の同名長編を原作に、『トリック』や『ケイゾク』の堤幸彦監督が映画化した人間ドラマ。若年性アルツハイマー病に侵された男と、ともに喪失を乗り越えようとする妻の夫婦の情愛をたおやかに描く。互いを受け止め合い、痛みを共有する熟年夫婦を渡辺謙と樋口可南子が好演。人を愛することの根源的な意味を問いかける重厚なテーマを、ソフトな語り口でつづる堤監督の演出手腕が冴え渡る感動作。
ストーリー : 広告代理店に勤める佐伯雅行(渡辺謙)は、平凡だが幸せな暮らしを送っていたが、ある日突然若年性アルツハイマー病に襲われる。あらゆる事柄をメモに取り、病魔と必死に闘い始める夫を、懸命に受け止め、慈しみ、いたわる妻(樋口可南子)。彼女は共に病と闘い、来るべき時が来るまで妻であり続けようと心に決めるが……。

樋口可南子、ああ、すばらしく美しい女優は日本にいたんだ。
彼女の写真のページだけ欲しくてパンフレットを買った。
今年の日本の映画賞の助演女優賞は間違いないだろう。
パンフレットの写真をスキャナで取り込んだ。




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