映画「グリーン・ディスティニー」 2001/03/20



 毎月4本ぐらいのペースで映画を観ている。
 「羊たちの沈黙」後、久々の「ハンニバル」では、まあ、とんでもないシーンをみせてもらったが、印象あった映画としてこの映画を久しぶりに載せる。


 原題は「臥虎藏龍/CROUCHING TIGER, HIDDEN DRAGON」
 グリーン・ディスティニー「碧名剣」という剣をめぐって、2組の男女のロマンスを中国の広大な風景と、ヨーヨー・マの美しい音楽に魅了される。
 しかし、この映画のおもしろさは、まさに、チャンバラ映画であること。
 目を奪われる華麗なワイヤーアクション。
 飛びすぎ、浮きすぎ、壁までかけ登り、体を地面と垂直にして走り回る水の上ももちろん走る、跳躍で湖も飛び越す。マトリックスでのワイヤーアクションはまだ、ちゃんとした「タメ」の後で壁をかけあがり、空中を飛んでいた。
 しかし、ここでは、いきなりフワッと浮いて、地面から屋根まで達している。
 無重力そのものである。忍者映画でも絶対無いシーンである。
 まあ、中国数千年の歴史では、不思議な術も「あり」と思えば、幻想的。
 苦笑も苦笑、笑ってしまう。







 この映画の一番の見どころである竹林での戦いではすごいバランス感覚で竹にぶらんぶらんとしがみつきながら戦いあのひらひらそよそよとした笹の葉の上を走り回る。
 それにしても、女性2人の剣豪ぶりは、ものすごいみものである。
 本当にケガをしなかったのか。女性であれだけのアクションはすばらしい。
 ヒロインの若い方、チャン・ツィイーがすごくかわいい。
 (絵に描いたような中国美人)

  

 この顔、きゃしゃな体で、ずばり「座頭市」をやってのける。
 酒場で、あばづれものをバッタバッタとやっつけてくれる。
 ミシャル・ヨーとチャン・ツィイーの女2人が闘うアクションシーンは
 毎回どれも確かにかっこいい。
 やはり丁々発止のチャンバラシーンは圧巻。
 正に、目にも留まらぬ早業の応酬は、ただただスゴイと息を呑むばかり。
 何度もかけあって演技したものだと思うが、ひとつ間違えば大けがをしかねない。
 第73回アカデミー賞の撮影賞、作曲賞、外国映画賞をとっている。
 しかし、ストーリーのハチャメチャさ、うそっぽすぎるワイヤーアクションを
 もう少し改善すれば、十分賞トップをとるスケールではある。


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