映画「秘密」 1999/09/25





 毎月、3回は映画を観るミーハーのくせに、なぜか、ちょっと書いてみる気になった。
 洋画が殆どで、SFXは好きでだいたい観る。
 「マトリックス」。キアヌリーフ゛ス主演で、ガンガン宣伝はしているものの、くだらない、マンガでB級映画であった。
 その反動か、邦画「秘密」を観た。
 日本推理作家賞受賞、東野圭吾の傑作。日本ミステリーベストテン第1位という。
 本は読んでいないが、興味を持ち、入ってみた。
 着想は突飛ではあるが、妻と娘を持つ身として、せつなく、なかなかいい映画である。
 死を前にして、母が娘をかばい、娘の体は助かるが母は精神として残る。
 ラストの思いもよらないシーンに、さらに、直子(もなみ)のせつない気持ちを感じられ、後に残った。
 広末涼子は、「鉄道員:ぽっぽや」なんかよりよほど良い。もっとも、主演だものね。
 こういう役は、菅野美穂でしょう。彼女のうまさなら、もっと、おもしろかったかも。
 その帰りに本屋で「秘密」を買った。映画と設定(もなみの年齢など)が違うし、小説の中身はもっと深い。
 当然、映画の限られた時間に入れるには大幅にカットが必要。
 ラストシーンの描き方も興味があったし、直子がもなみとして生きようと決意したきっかけ、情況は小説でよくわかった。
 逆に、「映画ではどう表現していたのかな」と、もう一度観てみたくなった。

 

 

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