:日本六古窯巡り



32期で日本の六古窯を全部訪れるという計画を立てました。

瀬戸(愛知県瀬戸市)
          訪問 2010/11/26
釉(うわぐすり)をかけて焼くという本格的な技法をとっていたのは、当時の六古窯のなかでも瀬戸だけでした。他の窯場では、やきしめといって温度を高めて堅く、そして吸水性をなくするまで焼く方法をとっていました。
常滑(愛知県常滑市)
          訪問 2010/3/12
衛生陶器やタイル、土管といった建材、植木鉢、または、朱泥急須などの茶器が思い浮かびますが、古常滑と呼ばれる初期のものは歴史が古く、六古窯の中でも最古で最大規模でした。
越前(福井県丹生郡織田町・宮崎村)
          訪問 2011/07/08
室町時代以降「お歯黒壺」といって既婚婦人が歯に用いる鉄漿の容器が盛んに作られました。ろくろを用いない奇妙な形のこの小壺は後年風流人に好まれ、一輪挿しなどに使われました。
信楽(滋賀県甲賀郡信楽町)
          訪問 2010/4/20
紫香楽宮の屋根瓦を焼くことから始まりました。都が消失した後は、種もみ用の壺のあと、室町時代から、土味を生かした素朴な風合いが茶人の目に止まり、茶陶として発展しました。
丹波(兵庫県多紀郡今田町立杭)
          訪問 2011/3/30
他の窯と同じように壺、甕、すり鉢などの生活雑器をつくり続けていましたが、茶人小堀遠州の好みによって、味わいのある茶陶が焼かれるようになりました。蛇窯という穴窯で長時間焼かれる灰かむりは、野放で重厚です。
備前(岡山県備前市伊部)
          訪問 2010/6/23
今や名陶、陶芸品の代名詞となりつつある備前焼は、高温に耐える良質の陶土を生かし、2週間にも及ぶ焼成で徹底して焼き締め、その長時間の中で起こる窯変が大いに盛んになりました。