女木島の北峰(鷲(わし)ヶ峰(みね)・標高187メートル)で、洞窟の入口右上方と出口上方に、讃岐岩質(さぬきがんしつ)カンラン玄武(げんぶ)岩のすばらしい柱状節理(ちゅうじょうせつり)が発達している。 女木島は、標高130〜150メートルまではカコウ岩を基盤(きばん)として、それより上部は、第三紀中新世から鮮新世におこった激しい火山活動に噴出した火山灰や溶岩によってできている。讃岐岩質カンラン玄武岩も溶岩である。この溶岩が五角柱状、まれに六角柱状や不正四角柱状の形で材木を束ねたように並んでいる。これを柱状節理と呼び、溶岩が噴出し、冷却・凝固するときに収縮してできたものである。また、この付近には直径40センチ位の球状の岩塊があり、球面に沿ってタマネギの鱗葉(りんよう)の重なりのように見え、玉葱(たまねぎ)状節理と呼んでいる。この節理は学術上価値が高い。 〜 高松市歴史民俗協会・高松市文化財保護協会1992年『高松の文化財』より抜粋 〜 |
高松市内の大手クレーンメーカーの「タダノ」が、イースター島の倒れたモアイを立てる修復プロジェクトを立ち上げ、プロジェクトに行く前に研究用につくった模刻像であり、プロジェクト完了後、高松市に寄贈され、ここ女木島に設置されました。高さ3.9m、重さ10.8トン、石材もイースター島にある本物と同じ凝灰岩でつくられています。 |