写真絵画というジャンル? 2014/05/18




初夏の気持ちいい琵琶湖沿い。


草津みずの森。


栗東市民シニアは入場150円。


華やか、カラフル。


今はあまり花は少ない。


巨大なハスなどは見られない。


このギャラリーを見に来た。


5月13日から始まっていて、テレビなどでも紹介された。


同じ栗東市の在住、年齢も同じかも。


松村さんの在職時の技術をもとにして、自分でユニークな手法を考案。


これは絵?、写真?


カッコいいやんか。


大塚国際美術館の世界の名画を陶板に焼き付けることによる永久保存技術。
まさに、松村さんがこの技術を完成したのだという。



自分のレイカディア大学卒業時の紀要のテーマでもある。


写真を絵画のキャンバスに焼き付ける。


実際に実物を見ないとその感触はつかめない。



 紙に焼き付けた写真は数年で劣化する。その面で油絵などの絵画はルネッサンス時代の作品が残っているように後世に残る。この着想から、キャンパス地に顔料トナーによるプリントを施し、その後劣化を少なくするために油絵具で描き押える技法で作成という画期的な技法に着眼したという。
 プリントの技術、油絵の具の置き方など、永い年月のすえにようやく成功。


白黒写真しか無かったとき、絵葉書に上から色をつけていたこともあった。


滋賀県、特に、この水の森の風景が主体だが・・・


オリジナルの写真がこのように。


何十年も経ったらまた油絵として補修すればいい。



なんとも気さくで明るい。


いつの世も、新しい技術には批判なども多い。


人生をかけた美術、ぜひ、残して欲しい。



この技術、何かに応用できないだろうか。



 デジタル写真の寿命については、誰も予想できない。100年ももつとは、到底思えない。
 デジタルファイルがDVDやメモリーカードとして保存できたとしても、それ自体、100年もたないのではないか。第一、電気で動作する再生装置が何百年とあり続けるのだろうか。誰も経験していないので分からないが。
 銀塩写真のフィルムの方が間違いなく寿命はあるだろう。カラーフィルムは数十年で色の劣化は出ている。プリント写真は染料よりも顔料であれば80年ほどもつといわれている。白黒フィルムは銀なのではるかに寿命は永い。
 結局、何千年前の石に記録するのが将来(これから何千年先)の人類に伝える唯一の方法ではないだろうか。
 現在、最近の主要なデジタル映画はフィルム化して保存するという作業が続いているという。
 優れた写真作品もデジタルファイルとして残すのは難しく、プリントした写真で残すしかない。そして、その写真も、このように油絵加工することによって、少なくとも100年以上の寿命を得ることになろう。
 ただ、これは写真か油絵か?、どういうジャンルになるのだろうか。

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