ヒューマン・シネマ・フェスティバル2013 2013/10/05



 映画館へ行くたび、「入場無料」という広告で、一応チェックしていた。時々、無料という映画はあり、これも、映画館へ行かないと気づかない。どれも、意外にすばらしい映画だ。


ヒューマン・シネマ・フェスティバルは国連UNHCR協会が、イオン株式会社、イオン1%クラブの全面的な協力により行うチャリティ映画上映会で、今回で3回目という。


ネットで予約していたが、特に予約は要らなかったみたいだ。


いちばんいい席を確保。



ル・アーヴルの靴みがき Le Havre

2011年カンヌ国際映画祭 国際批評家連盟賞

監督:アキ・カウリスマキ(フィンランド)

北フランスの港町、ル・アーヴル。妻との慎ましやかな暮らしを楽しむ靴みがきのマルセルの前に、ある日アフリカから漂着した難民の少年が現れた。強制送還の危機の中で奮闘する姿をコメディータッチで描いた作品。










そのひとときの自由 For a Moment, Freedom

2008年モントリオール世界映画祭 金賞

監督:アラシュ・T・リアヒ(イラン)

イランを脱出しトルコへ向かう親子、親戚の子を預かった従弟、友人同士の3組のイラン難民。彼らは無事国境を超えたものの安宿に滞在し、ただひたすら難民認定が下りる日を待つ。難民認定を受けることの難しさと、それによって人生を左右される難民の姿を描いた作品。












 世界中に難民問題はあり、命がけで隣国へ逃避。失敗したら強制送還され、そこには地獄、死刑が待っている。老人たちは足手まといになるので若者家族だけでも死の道中。子供たちも地獄の苦しみが待っている。
 特に、2本目の「そのひとときの自由」は身につまされた。これは、現実か?
 島国で難民など無関係の日本は世界の中で、むしろ珍しいぐらいだ。日本に生まれて、日本人でいて、なんと幸せなことかと気づかせる。
 国連という存在が無ければ、一部の人たちでも生きられない。緒方貞子さんの功績は大きい。
 映画上映のあと、いくらかの寄付金を入れ、深刻な思いの中、帰宅した。


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