模型で"昭和の町並み"と、そこに暮らす人々をテーマにしたジオラマ作品で注目をあびる山本高樹氏(48)=東京都在住=。の作品を展示する。 山本氏は単にモチーフを縮小しただけでなく、時代の味わいや空気感を凝縮した作風で高い評価を得ており、懐かしくてあたたかみのある、レトロな世界を楽しむことができる。会場では、ジオラマや人形の展示にあわせて、昔の映画館風のシアターをつくり、山本氏が工房でジオラマを制作する過程や、ジオラマにかけるこだわりを紹介する。 本展では、京都を題材にした初公開の新作を含め、高度成長期の活気ある「上野」、「有楽町」、「銀座」、「新宿」、「浅草」といった東京の街や、下町の木造家屋、細い路地といった古い町並み、そしてNHKの連続テレビ小説「梅ちゃん先生」のオープニングで映る昭和30年代の懐かしい町並みのジオラマなど、約30作品を一堂に展覧する。 |