原発再稼動へ? 2012/06/09




昨年の3月の東京電力福島原発の大事故以来、放射能汚染に追われ地域住民の苦しみは半永久的に続く。原爆で世界で唯一放射能被害を受けた日本人が再び底知れぬ恐ろしさに震え上がっている。原子力発電なんて、人類が手をつけるべきではなかった悪魔の手段だった。原発が定期点検を終わっても以後再度稼動できないまま、北海道泊原発の定期点検に入ったことで、全国50基の原子力発電は全て停止。1966年の原子力発電開始以来初めての原発ゼロとなった。

日本で原発は二度と、絶対に稼動させてはいけないという世論、しかし、原発に替わる火力発電の原料は莫大な費用となるという現実。ドイツなどは今後原発の新設はせず、いずれ原発ゼロと決定した。今年暑い夏なのか、冷夏なのか誰も分からないまま、このままだと夏のピークに停電もありうるという状態。特に、原発比率の高い関西電力がもっとも電力不足が予想される中、福井県大飯原発の稼動の可否をめぐって長い間議論されてきた。


福井県は中心地からかなりの遠隔地に原発を設置しているが、滋賀県、京都府はもしも事故があったらたまったものでない。琵琶湖の水が放射能汚染されたら滋賀県どころか京都大阪にいたるまで未来永劫人間が住めなくなるのだ。滋賀県、京都府の知事が再稼動にあたって、納得のできる原発事故対策を国に要求してきた。しかし、工場の製造活動、医療機関など、停電には厳しいところがあり、原発稼動絶対反対の声も静まりつつある。


まあ、再稼動と決まったとしても、すぐには運転開始できず、真夏に入ってからの可能性はある。当面は稼動したとしても、徐々に原発は廃絶していって欲しいものだ。


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