写真グループに誘われ4人で越前海岸へ。 |
安宅の関守は富樫左衛門秦家。山伏に姿を変えた義経主従が安宅の関にさしかかると富樫は厳しく尋問する。すると弁慶はその疑いを晴らすため、機転を利かせ懐の中の白紙の巻物を取り出して、勧進帳を空読みし「不動の見得」を切る。 |
関超えがかなうかと思ったその時、強力姿の義経が富樫の目に留まる。「その姿が義経によく似ている」と富樫の疑念は増すばかり。すると弁慶は「お前が義経に似ているせいで疑われたではないか!この憎らしき奴め!」と持っていた錫杖で義経を殴りつけた。 |
富樫は弁慶のあまりの忠誠心に心を動かされ、強力が義経に間違いないと確信しながらも通行を許した。安宅の関を通過後、弁慶はやむを得ずとはいえ主君を叩いたことを涙を流して謝った。義経は弁慶を許し、関を通過できたことをともに喜び合ったという。 |
安宅の関にはこの時の義経の勇気、弁慶の智略、富樫の仁義をたたえ、勇仁智と掲げられた像が立てられている。またこの物語は歌舞伎十八番勧進帳として広く世に知られ、今なお語り継がれている。 |