6月はある意味、大変な月だった。 なんと、膵臓(すいぞう)癌の悪夢にさらされた。この歳で、余命10年と言われたら、むしろ、これから10年間違いなく生かしてくれることを保証なら喜ぶべきだが、余命1年と言われると、ちょっとねえ。 6月の1ヶ月で、CT検査、PET検査、大腸内視鏡、胃内視鏡と、ありとあらゆる癌の検査づけだった。 結局、CT検査、大腸内視鏡、胃内視鏡、PETとも、全て問題無し。 PET検査は現在の最先端のがん発見設備で10万円かかる(保険適用の場合は3割負担) そもそも、6月はじめの医大の血液検査で、CA19−9(この値注目!)が異常なほど(4桁!)の結果で、「これは大変!」となったわけだ。 CA19−9はがんの中でももっとも悪質な膵臓がんの予兆らしく、陽性を示すとんでもない値だったのだ。 そして、血液検査の結果を聞いたその日に医者の指示で、前記の4つの検査を緊急に次々受けることになった。 後で分かったのだが、いつもの診療所の採血で、2月にCA19−9を検査していたことが分かり、その時は2桁で正常値。 全検査が問題無しと分かってから、念のため、6月末にも診療所の採血でもCA19−9は問題無し。 そういえば、医大での採血時、「ちょっと、少ないかなあ」とブツブツ向こうの方で声がしていて、長い間待たされ、結局OKとなったのだ。「ひょっとしたら、別人の血液を補充されたのではないか?」とぐらい疑っていた。 最後に、先日、再度医大で血液検査を受け、昨日結果が分かり、異常無し。これで、完全に無罪放免。 医大の先生、「今だから言うけど、僕はてっきり、癌と思いました。直ちにあらゆる検査をお願いしたのです」 それじゃ、あの血液検査は何だったのか? 「ちょっと血液が凝固したりすると、たまに、こんな値が出ます」 ちょっと、ちょっと、こちらは、6月の1ヶ月で、合計8万円も医療費使ってるんです! 先生「一通り検査して何にも出なかったんだから良かったじゃないですか」 冗談じゃない! 8万円あれば、海外旅行できる。 以下、WikipediaからPET検査の項を引用 ポジトロン断層法(ポジトロンだんそうほう、positron emission tomography;PET)とは陽電子検出を利用したコンピューター断層撮影技術である。CTやMRIが主に組織の形態を観察するための検査法であるのに対し、PETはSPECTなど他の核医学検査と同様に、生体の機能を観察することに特化した検査法である。 主に中枢神経系の代謝レベルを観察するのに用いられてきたが、近年、腫瘍組織における糖代謝レベルの上昇を検出することにより癌の診断に利用されるようになった。患者への被曝量はCTに比べて少ないが、医療スタッフの被曝量に注意が必要である。 |
CTとPETを比較すると、CTでは外部からX線を照射して全体像を観察しているのに対して、PETなどの核医学検査では生体内部の放射性トレーサーを観察しているという違いがある。ここで、CT像は解剖学的な情報にすぐれているので形態画像と呼ばれ、PET像は生理学的な情報に勝れているので機能画像 (functional image) と呼ばれる。なお、両者の利点を総合的に利用するために、PETとCTを一体化した装置PET/CTも開発されており、診断には両画像をソフト的に重ね合わせた融合画像が主流となりつつある。 |