阪急ハイキングのコース途中は田能遺跡。尼崎。多くの貴重な出土品があり、知る人ぞ知る有名な遺跡らしい。最先端の飛行機もあり、なかなか、おもしろいハイキングコースだ。 |
田能遺跡は、尼崎市の東北端、標高7m、猪名川左岸に営まれた弥生時代(2300−1700年前)の集落跡です。遺跡は東西約110m、南北120m以上の広さがあります。 |
弥生時代は我が国で稲作農耕が始まった時代で、田能の弥生人たちも川沿いのやや高いところに溝をめぐらし、住居を造り、低湿地で水田をつくったようです。遺跡は長期間にわたり生活の場となったため、家の柱穴、ゴミ捨て穴、貯蔵の穴、排水の溝など多数の遺構がありました。人々の生活した竪穴住居も3棟が明らかになっています。また、ここは墓地としてもつかわれ、木棺墓8基、土こう墓5基、壺・甕棺墓4基が発見されました。 |
木棺墓のうち16号墓は碧玉製管玉の首飾りを、17号墓は白銅製の腕輪を身につけており特別な扱いを受けた人物の墓と考えられます。壺・甕棺墓は残っていた骨から用事のものでした。出土した多量の遺物の中には、近畿地方ではじめて発見された銅剣鋳型、白銅製腕輪のほか、銅鏃、勾玉、管玉、多量の土器、石器などもあり、これらは学術上大変貴重なものです。 |
発掘された遺構は盛土して地下に保存し、その上に竪穴住居、方形周溝、高床式倉庫などを復元して公開しています。 |
2009年のつれづれぐさへ |