どんでん返し小説 2009/01/09



 若いころは多くの本を読んだ。新聞配達の途中に貸し本屋(今ではどこにも無いだろう)があって、探偵小説を読み漁ったものである。最近はとても根気が続かなく、まともな本は月に2冊も読めるだろうか。この日本では、年間8万点もの本が出版されているという。世の中にはものすごい読魔がいて、1日数冊をコンスタントに読み続けるのだそうな。さて、本の中には、思い切り「泣ける本」、「感動する本」、「驚きの結末の本」などあるが、今回は、最後の1行、最後の1ページで「やられた」、「机から転げ落ちそうになった」というような、いわゆるどんでん返しの小説をネットで調べてちょっとまとめてみた。

乾くるみ 「イニシエーション・ラブ」
歌野晶午 「葉桜の季節に君を思うこと」
殊能将之 「ハサミ男」
綾辻行人 「十角館の殺人」、「時計館の殺人」
高野和明著 「13階段」
辻村深月 「スロウハイツの神様」
羽田圭介 「黒冷水」
荻原浩 「コールドゲーム」、「噂」
我孫子武丸 「殺戮にいたる病」
椙本孝思 「the chat」、「the quiz」
東野圭吾 「秘密」、「宿命」、「悪意」、「容疑者Xの悲劇」
乙一 「夏と花火と私の死体」
恒川光太郎 「夜市」
伊坂幸太郎 「ラッシュライフ」、「アヒルと鴨のコインロッカー」
北嶋鴻 「狐罠」
今邑彩 「よもつひらさか」
乃南アサ 「最後の花束」、「忘れ物」
眉村卓 「なぞの転校生」
折原一 「螺旋館の殺人」、「倒錯のロンド」、「異人たちの館」
吉村達也 「生きてるうちに、さよならを」
山本文緒 「恋愛中毒 (角川文庫)
広瀬正 「マイナス・ゼロ」
夏木静子 「第3の女」
服部まゆみ 「この闇と光 」
小泉喜美子 「弁護側の証人」
高木彬光 「破戒裁判」
劇団ひとり 「陰日向に咲く」
綾辻行人 「どんどん橋、落ちた」
貴志祐介 「十三番目の人格」
半村 良 「亜空間要塞の逆襲」
夢野久作 「瓶詰地獄」
貫井徳郎 「慟哭」
稲生平太郎 「アクアリウムの夜」

この中ではまだまだ数冊しか読んでいないので、図書館で借りて順に読んでいこう。まあ、最初の乾くるみの「イニシエーション・ラブ」などは、普通の恋愛小説のつもりで読んでいたらとんでもない。最後に主人公のひとことでひっくり返った一冊である。「絶対最後のページを開かないこと」がこの種の小説だろうなぁ。なお、映画にも最後の最後で大どんでん返しがあるのが多くあるのもご存知の通り。「ユージュアル・サスペクツ」、「ワイルドシングス」、「時計じかけのオレンジ」、「シックスセンス」、「閉ざされた森」、「アザーズ」、「トレーニングデイ」・・・。やっぱり、映画の話になると、力が入る。


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