古代ローマ帝国が「人類史上、最も幸福な時代」と讃えられる絶頂期にさしかかったころ、突然の大災害が南イタリアを襲いました。西暦79年8月24日午後1時、ヴェスヴィオ山から巨大な火柱が噴き上がったのです。噴火は翌朝まで続き、ポンペイなどふもとの町々が埋没しました。夏のまぶしい太陽は灰雲にさえぎられ、住人たちは闇の中、持てる限りの財産を手に町を脱出。噴出物に厚く覆われた都市は復興することなく、ようやく18世紀に発掘が始まりました。 展覧会は、かつてヴェスヴィオ山周辺の暮らしを彩っていた壁画や宝飾品、彫像など400件余りの第一級の出土品を集め、古代ローマ美術の粋を紹介します。2000年の時を超えて輝く宝物には、19時間にわたった噴火の悲劇が凝縮されています。欧米各国で好評を博した展覧会が、ただいま大阪で公開中です。 |
いやー。すごいものを見ました。ローマ帝国の全盛期、ローマのすぐ隣のポンペイ。家財を持って逃げようとする人、避難して舟を待つ人たち、貴金属工場で仕事をしている途中の職人など、そのままの姿で灰に埋まり、石と化したのである。発掘された住宅、運動場、飲食店、劇場の見事な壁画、そして住民が逃げる時に持っていたすごい金銀貴金属などを見るとと、ローマのものすごい発展ぶりが分かる。 |