テレビで、雄大な善峯寺の紅葉中継があってから、絶対に今年は行かねばと決めていた。善峯寺の存在さえ知らなかった自分である。 |
善峯寺【西京区】「え、こんなところに」と、歴史があってもまだまだ多くの人に知られていない秋のお寺が京都にはあります。平安中期の開山である善峯寺もそのひとつ。人々の極楽往生のためにはどうしてもこの地でなくてはならず、山肌を切り開いて建てられました。3万坪に高低差100m。境内全体が回遊式庭園で、山寺という言葉の印象をはるかに超える華やいだ景観が広がっているのです。 |
JRの向日町駅で降り、阪急バスを待つ。次のバスは30分待ち。タクシーは片道2000円なので、ちょっと手が出ない。 うろうろしていると、中年女性の二人。「タクシーに割り勘で乗りませんか?。」と声をかける。 松方弘樹の豪邸(3年前に売却)のことをタクシーの運転手さんに言うと、良く知っておられ、いろいろおもしろい話を聞けた。善峯寺までの途中で、その豪邸を見る。今は大阪の不動産長者が買い取ったそうで、「栗原」という表札がかかっていた。 昨年のJRのCMポスターになって以来、観光客が急増し、せまい田舎道を大型バス、タクシー、乗用車がものすごく増え、対向車となると、お互い譲り合いが大変。10分で行けるところを1時間かかったこともあるとか。今も、休日はすごいそうだ。 |
すごい寺宝がいっぱい。五代将軍綱吉の母である桂昌院は八百屋の娘であり、それがものすごい権力を持つまでになる。 ドラマ「大奥」でおなじみ。桂昌院愛用の多くの工芸品、綱吉自筆・・・・など、興味深い展示。 |
俳優で画家として活躍する片岡鶴太郎さん(50)が京都市西京区大原野の善峯寺本坊でふすま絵を描き上げ、28日、関係者に披露された。 本坊庭園の池からコイが飛び出し、100畳の座敷を回遊、滝を上って竜になるという大胆な物語をコントラスト鮮やかに描いた大作で、11月12日から27日まで特別公開される。 片岡さんは5年ほど前仕事で善峯寺を訪れ、掃部光昭副住職等と親交を深めてきた。ふすま絵は寺の依頼を受け、4月から毎月数日、お寺に来て制作に打ち込んだ。 作品はふすま二十五面、長さ26bに及ぶ大画面。お寺の天然記念物「遊竜の松」にちなんだ緑を背景に、紅白のコイが生き生きと泳ぐ。 片岡さんは、「コイは、およそ250匹いるが、ふすまを出たり入ったりするので何度数えても合わない」と来場者を笑わせ「百年以上生きるというコイの生命力を欠きたかった。楽しく見て欲しい」と話す。自ら、「游鯉龍門図」と名付けた。 |
天然記念物、樹齢約600年の五葉の松 まるで龍が遊んでいる様な全長54mもあったが、平成6年に松くい虫にやられ、15mほど切り取られた。 |
災い転じて福と成す―― 阪神大震災。あの時高架が落ちた阪神高速で、ギリギリのところで停止して、墜落を免れたバスの運転手さんが、ここ善峯寺のお守りを持っていたことで、「落ちない」御守りとしてその後、受験生に人気が広まった。 もともと、長元二年(1029年)の開山というこの寺は、神経痛や腰痛を取ってくれるお寺として有名。 副住職によると、「実際に、あのバスの運転手さんご本人が震災後、お礼にお寺に参られました。」 命をも救ってくれるお守りだけに、ご利益も大きい!? |
スケールといい、見事な紅葉の構図いっぱい。京都の紅葉のお気に入りのひとつに追加した。最高の天候の時にもう一度・・・ |