韓国映画は「シュリ」「ブラザーフッド」「シルミド」「JSA」など南北問題を扱った戦争映画を多く観てきた。リアルな戦闘場面は我々戦争には縁の無い日本人にはものすごい驚きである。 この「トンマッコルにようこそ」も同じようなテーマであるものの、今までのどれにも属さない、ファンタジー+アクションみたいなもの。2005年、韓国興行収入ナンバー1を記録し800万人が観た。 1950年の朝鮮戦争まっただなかの南北朝鮮のいがみあい。前半はまるで、吉本新喜劇を見るようで楽しく、また、心温められる。反して後半は、激しくリアルな戦争の悲劇となる。これは、黒沢明の「七人のサムライ」か・・・。 新人監督が作ったすばらしい映画。日本からは音楽で久石譲が参加。いつまでも心に残るサウンドである。 やはり、韓国の映画界の底力。すごい。 |
戦争というものを全く知らない閉ざされた村人。まあ、あり得ない話であるが・・・ 軍人のヘルメットを洗面器をかぶっているといい、鉄砲を突きつけられても何で棒を持っているの?、何にも怖がらずに手榴弾のピンを抜いてしまった!!! |
ちょっと頭の弱いヒロインを演じたカン・ヘジョン。パク・チャヌク監督の復讐3部作のうち「オールドボーイ」、「親切なクムジャさん」に出演。天真爛漫な少女を名演技。こんな役、日本の女優にできるだろうか。 |
解説 架空のユートピア“トンマッコル”を舞台に、敵対する兵士たちが癒されていく姿をとらえた人間ドラマ。戦争に疲れ果てた男たちが、心優しい村人たちとの交流を通して成長する姿を描く。ユートピアである村を象徴するかのような無垢(むく)な少女にふんするのは、『オールド・ボーイ』のカン・ヘジョン。彼女と森で出会う人民軍兵士役に『小さな恋のステップ』のチョン・ジェヨンがふんし、コミカルな一面を見せている。音楽を担当した久石譲は、フルオーケストラを使用した壮大な演奏によって、心温まる物語を引き立てている。 ストーリー 1950年代の韓国で、米国空軍のパイロット、スミス(スティーブ・テシュラー)の飛行機がトンマッコルの村の近郊で墜落した。村人たちの手厚い手当てを受けていると、そこに韓国人兵士のピョ(シン・ハギュン)らがやって来る。するとまたそこに村の少女ヘイル(カン・ヘジョン)に案内された人民軍の兵士リ(チョン・ジェヨン)らが現れる。敵対する兵士たちが鉢合わせとなり、その場は一触即発の危機に陥る。 監督 パク・クァンヒョン キャスト シン・ハギュン 、チョン・ジェヨン 、カン・ヘジョン 、イム・ハリョン 、ソ・ジェギョン 、スティーヴ・テシュラー |