ルーブル美術館展、若沖と江戸絵画展 2006/11/05



早朝草津で映画(デスノート)を観て昼食後、今日は京都美術館めぐり。本日会期終了ばかりで、急いでまわることにする。時間が無い。午前中映画なんか行かなかったら良かったと反省しながら。

写真は、携帯電話のカメラです。


京都市美術館で並んだことなんてない。そうか、今まで、あえて平日を選んで来ていたんだ。


休日はいつもこんなものかも。特に、本日終了日でもある。


古代ギリシア芸術・神々の遺産

秋、京都、ルーヴル再び―西洋文明の美の源流に出会う!
2006年秋、《アルルのヴィーナス》や《ボルゲーゼのアレス》をはじめ、神々や英雄たちの等身大の大理石彫刻や墓碑、石碑、陶器、宝飾品など厳選の134点(うち日本初公開132点)が京都市美術館で一堂に出会います。「ルーヴルでも見ることのできないルーヴル」に出会える史上初、世界初という空前の大企画。 ご期待ください!
永遠の憧れとして,西欧文化の源流をなす古代ギリシア。その高度な文化が極みに達した古典時代(紀元前5−4世紀)の芸術を,ルーヴル美術館の至宝の一つ《アルルのヴィーナス》をはじめとするフランス国外初出品の作品群で紹介。

ルーブル美術館なんて、一生行けないだろう。しかし、絵画をはじめ、過去に多くのルーブル×××の展示を見てきた。
昔、「ミロのビーナス」をはるばる見に来たこともあった。ものすごく並んで、行列の中で、押され押されながら停まらずに見学したものだ。「ミロのビーナス」はルーブル美術館を出るのは後にも先にもあの時だけだったんだとか。しかしまあ、多くの美術品はルーブルから出稼ぎに世界中に出張しているものだ。今回は、絵画でなく、彫刻が中心。大理石をあのように、美しくなめらかに彫る技術はすごい。キラキラと大理石の粒が光るのはまさに、みものだ。


アルルのヴィーナス
1651年にアルルの古代ローマ劇場で3個の断片として発見された。 復元されて同市の市庁舎を飾っていたが、ルイ14世の要望でヴェルサイユ宮殿に移管されて鏡の間を飾っていた。その際にフランス古典主義を代表する彫刻家ジラルドンによって両手が補刻され、さらに林檎と鏡が追加された。フランス革命時に接収されてルーヴル美術館のコレクションとなり、その過度な修復が問題となったが、前4世紀の原作がヘレニズム時代に模刻され、一度地中に埋没して発見され、ルイ14世時代の趣味で優美な女神に改変されたこと自体が、ひとつの作品の歴史(受容史)として認められるので、再度修復されることなく、現在でもこの姿をとどめている。 ルーヴル美術館の古代ギリシア美術コレクションを象徴する作品で、原作者は前4世紀を代表する彫刻家プラクシテレスとされる。


台座浮彫り:エリクトニオスの誕生
アテネ建国伝説では第4代の王とされるエリクトニオスの誕生を語る貴重な浮彫り。アテネのアゴラ(広場)のヘファイストス神殿に祭られていたヘファイストス像の台座浮彫り(アルカメネス作)をローマ時代に模刻した作品で、上半分はさらに後補。アルバーニ・コレクションから1798年にナポレオンが接収してルーヴルのコレクションとなった。アフロディテ(ローマ神話ではヴィーナス)の夫・鍛冶の神ヘファイストスはアテナと交わろうとして争いとなり、誤って大地の女神ガイアをはらませてしまった。こうして生まれたのがエリクトニオスで、アテナに保護されてアテネの王となった。中央でガイアが半身を地中から出してエリクトニオスをアテナに捧げ、向かって左の男性はヘファイストス、右の女性はアフロディテとされる。

同じ京都市美術館での「浅井忠と関西美術院展」
非常に多くの作品を、静かにゆっくり見ることができた。




近代洋画の巨匠・浅井忠らによって創設された関西美術院は、当時の京都では数少ない洋画教育の場として、数多くの画家を輩出した。本展では、浅井忠、鹿子木孟郎、安井曽太郎、梅原龍三郎など、関西美術院ゆかりの画家の作品を通して、2006年3月に創立100周年を迎えた関西美術院の足跡を振り返る。




そして・・・・・





うれしいうれしい、若沖に会える・・・・

近代美術館にて



こちらも、本日会期終了のギリギリセーフ!!

アメリカ・カリフォルニアのプライスコレクションは、魅力に満ちた江戸絵画のコレクションとして世界的に知られています。半世紀前、ジョー・プライス氏は当時美術史家にも見過ごされていた江戸時代の個性的な画家たちの作品に目を奪われ、収集を始めました。プライス氏の財団の名前として用いられている「心遠館(しんえんかん)」が、近年注目を集めている伊藤若冲の堂号「心遠館」に由来していることからもわかるように、コレクションの中心は若冲の作品です。また円山応挙、長沢芦雪、森狙仙といった上方の画家や、酒井抱一、鈴木其一などの江戸琳派の画家たち、あるいは肉筆浮世絵など、近年になって大きな関心が寄せられるようになったジャンルの優れた作品が数多くコレクションされています。本展は、プライスコレクションの約600点の絵画作品の中から、選りすぐりの109点で構成されます。そのうち8点は、「親と子のギャラリー:鬼と江戸の動物たち」と題して、4階コレクションギャラリーに設けられる一室に展示されます。また1階には、日本の伝統的室内空間のように、移り変わる自然の光で作品を鑑賞できる一室を設け、創造性に富んだ江戸絵画の新たな魅力をお楽しみ頂きます。


若沖に惚れ込んだアメリカ人がいることは知っていた。
しかし、これだけの逸品を買い集められたことは、日本人にとって、情けないことだ。


とてもことばで表されない。すばらしい宝ばかりである。


近代美術館の2階から。


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