長浜「功名が辻」の舞台を訪ねる 2006/10/30



月曜日の公休は、どこの美術館、博物館も休み、図書館も休みときている。
いい天気の今日、今、人気のNHK大河ドラマ「功名が辻」で脚光を浴びている長浜へ行ってみよう。


JR北陸線と湖西線の電源が交流から直流化で新快速が敦賀まで伸びたことにより、長浜から北の各駅は全面改修。中でも、長浜駅はものすごいきれいになった!!!。これが、あの長浜駅?。


日本最古の駅舎がある長浜駅。その駅の雰囲気をそのまま取り入れて、レトロ調。








木之本駅、虎姫駅も大きく変わったんだろうな。


スタンプラリー、期間中は77.5MHZで専用のFM放送中。聞きながら歩いたので参考になった。
曳山博物館、大通寺、長浜城の共通入館券を買い、スタート。



豊臣秀吉ゆかりの豊国神社は京都、大阪、金沢、名古屋などにもある。


長浜城は「一豊・千代歴史館」となっている。


本格的。顔入れたら、結構サマになりそう。


一豊、千代の時代の資料など、意外に充実しており、なかなか良かった。
晩年の秀吉の悪業である朝鮮出兵、そして、秀次に謀反の疑いを押しつけ、妻、側室、遺児・侍女など39人が京都三条河原で三宝にのせられた秀次の首を前にして次々に処刑された様子、これら39人の肖像、名前、法名、享年、辞世の歌の展示には胸がつまる。


天守からの眺め。


なんとなく、高知城天守に似せたような。


山内一豊は長浜城、掛川城、そして最後は高知城の城主だった。


琵琶湖のさざ波に心がいやされる。


長浜鉄道スクエア


日本最古の駅も整備され、きれいになった。


入り口もいい感じ。


文明開化の時代、鉄道は非常に貴重で高級な移動手段。


利用客もエリートばかり。


駅長さん、駅職員もものすごくえらかった。



倉敷のアイビースクエアを思わせる色調。




多くの貴重な資料も。


貴重なつばめ号の記録ビデオを見る。


おお、懐かしいC62。



北陸線を走り続けたD51、右は日本で唯一現存のED70形。


大汗をかきながら石炭をくべていた乗員の映画をよく観る。



上から見る


ベランダから長浜駅近くを望む。



前は慶雲館。


静かな室内。シーズンには盆梅展でにぎわう。






2階には天皇の玉座が。



枯山水の庭を歩く。


なんとなく倉敷っぽい。


右は、「○○の科学」です。


昔懐かしい通りの雰囲気。


次は、大通寺です。


どこでも、今頃は菊花展。



最新のガラス工芸、書と組み合わせて歴史上の人物を紹介。





障壁画、襖絵の見事さ。








いつもの長浜のまちを散策。


昼食に久しぶりに翼果楼の「焼き鯖そうめん」を食べようと思ったら、定休日。ああ。ここも月曜日の・・・


メニューが全部「千代○○」です。値段と見た目を相談の結果、


「千代鏡」にした。おいしかったです。


最近できた、「海洋堂フィギュアミュージアム黒壁」。好きな人にはたまらない。


中にミュージアムがある。入館料、うーん。やめとこ。


食玩のブーム。海洋堂のクリエイティブスピリッツはすごい。


長浜城で「一豊・千代歴史館」、大通寺で「一豊・千代夫婦館」、


そして、3つめは、ここ曳山博物館で「一豊・千代物語館」


普段は長浜名物の曳山の博物館。

曳山の実物はすばらしい。ここでは、大スクリーンの一豊千代出世物語が値打ちもの。


FMウォークin北近江で紹介されていたので、入ってみることにした。


特別展は、木彫の名人の作品展。


大きな木彫。りっぱなもの。


右の小谷城はNHKの大河ドラマ「秀吉」で撮影に使われた。






たしかに、テレビで見た。この小さな皿が、1千万円だって。家が買える・・・・


ね!!!




木彫の技術は世界一という。


作者は鯉を得意としている。ひねった体に合わせてウロコを表現する技術は世界一とか。


隣は安藤家

安藤家の祖は藤原姓を名乗り、室町時代に長浜に住み始めたと伝わっています。当地での3代目祐正は、賤ヶ岳合戦(1583年、織田信長亡き後の羽柴秀吉と柴田勝家の戦い)で秀吉方の電撃作戦に協力しました。
 長浜城主の秀吉は町衆の中から「十人衆」を選び長浜の自治を委ねましたが、安藤家は代々九郎右衛門を名乗り、十人衆から選ばれる三年寄の一家として江戸期を通じて活躍しました。明治時代以降の安藤家は、近江商人との姻戚関係から自らも商人として東北地方を商圏に長浜の産物の交流につとめています。14代目にあたる現当主安藤権一氏(鎌倉市在住)も近年まで百貨店経営に携わっていました。
 明治38年(1905年)に建てられたこの住居は、紅殻格子(べんがらごうし)、虫籠窓(むしこまど)などが施された長浜を代表する近代和風建築です。北大路魯山人により彩られた離れの"小蘭亭"や、"古翠園"と名付けられた庭園とともに長浜の貴重な歴史遺産となっています。




ゆったりした庭を前にして座ると、癒される。


紅葉になると、更にいいだろう。


この看板「呉服」は北大路魯山人の作。


北大路魯山人とは縁が深い。




2階から。


長浜駅への帰りに、「鍾秀館」というのに入ってみた。財団法人下郷共済会が運営しているという。
全く知識が無かったが、長浜出身の実業家下郷傳平がその財で地方に多くの貢献をした。1代、2代で収集した美術品、歴史的資料は非常に多かった。残念ながら、3代目は全く働かず、多くの収集品や専用美術館も売ってしまい、今は4代目が残りの美術品などを名古屋の倉庫に保管しているという。まだまだ貴重な宝物を写真にして鍾秀館に展示している。いずれは、再び、長浜へ戻すのが目的という。下郷コレクションを展示していた3階だての美術館は、すぐ近くにJAとして今も残っている。再び買い戻せるといいですね。すばらしいコレクションがあります。



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