吉村作治の早大エジプト発掘40年展 2006/10/18



少年時代、あのツタンカーメンを発掘したハワード・カーターの伝記を読んで、エジプトへの夢が始まる。「夢は必ずかなう」という信念で吉村先生は一途にがんばり、ついに、多くの成果をあげる。
自分の夢を叶えた先生。多くの苦労もあったらしいが、ものすごくうらやましい。

美術館「えき」KYOTO






いつもは利用しない音声ガイド。吉村先生自らが吹き込んだというので、珍しく借りた。500円。


 エジプト政府の全面協力による約200点もの発掘品の日本公開は最初で最後です!
 2005年1月5日、エジプト北部ダハシュール北遺跡で、早稲田大学古代エジプト調査隊は約3800年前の古代エジプト中王国第十三王朝期と見られる未盗掘のミイラを発見。埋葬された当時のまま完全な保存状態で発掘されたミイラとしては、有名なツタンカーメン王よりも古く最古級のものと言われ、学術的にも価値が高いものです。この発見は、1月21日、エジプトをはじめ世界中に発表され、大反響を呼びました。吉村作治先生率いる早稲田の調査隊はこの40年間に多くの調査・発掘をしてきました。1966年から開始された調査は、ルクソール西岸の「マルカタ南・魚の丘遺跡」「クルナ村貴族墓」「王家の谷・西谷遺跡」、カイロ南郊の「アプ・シール南遺跡」「ダハシュール北遺跡」、キザのピラミッド地区において数多くの成果を生み出してきました。
 エジプトにおける学術的発掘調査は、19世紀初頭以来、フランス・イギリス等のヨーロッパの国々により開始されましたが、多くの出土品がエジプトからヨーロッパへ運び出されました。外国の調査はその見返りとして発掘品の分配を求めたのです。しかし早稲田大学古代エジプト調査隊は、旧来の伝統的な方法と決別し、発掘品を国外に持ち出すことなく、そのすべてをエジプト国内にとどめ、保存・研究を行う方途を確立させました。
 本展では、早稲田隊による発掘品をエジプト政府の特別の協力により借り受け、日本で初めて公開するものです。早稲田隊の長年にわたる不動の努力と、エジプトから得た信頼によって、切り拓かれた扉から、エジプト5000年の歴史が甦ります。数多くある展示品のなかでも価値のあるものを公開。特に必見は、昨年1月に発見された青いミイラマスクと彩色箱木棺でしょう。また、ツタンカーメン王の銘と王妃アンケセナーメンの銘の入ったふたつの指輪のセットは世界唯一の貴重な遺物です。その他、キザのピラミッドで知られるクフ王の銘の入った遺物は全世界に三つしかありませんが、早稲田隊はそのうちの二つを発掘。今回展示されるスフィンクス像とセクメト女神像です。





未盗掘のミイラを発掘した瞬間の大型プラズマテレビの映像はサプライズ。木棺、美しいミイラマスクなどの実物に感動。


クフ王のピラミッドにあった43mもの太陽の船。そして、もう一つの第2の太陽の船の埋まっている場所が特定された。これを発掘、復元するには途方もない費用がかかるという。吉村先生は生涯のライフワークとして、第2の船の発掘・復元をめざしており、カンパが出口で。












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