滋賀県に女性知事誕生 2006/07/03





滋賀県民としての大事件として、このニュースは記録しておかねばならない。
誰もが予想していなかった?滋賀県知事選挙の結果。
自民公明民主の推す現職で長いなじみだった国松知事を抑えて、なんと、新人の大学教授嘉田氏が!!。全国版テレビでもトップニュースとして流れた。
本人もびっくりしているんじゃないか。現職の国松知事も環境に力を入れて来たし、特に失政は無かったはず。今回の争点は、栗東市に建設される新幹線新駅の必要の是非だけだったのではないか。現職知事が積極誘致、嘉田氏が凍結、もう一人の共産党候補は撤回の方針であった。
新幹線新駅はJR、工事業者との契約、地元市民からの用地買収も終わり、工事は着工している。今から「新駅はやめた」となると、工事会社への違約金など、膨大な問題が発生する。それこそ、「もったいない」との意見も多い。昔、東京の青島新知事が既に着工していた「世界都市博」を中止した例もある。さあ、どうなるんだろう?
今後、新幹線新駅積極誘致派の栗東市長との対話もあり、これからの成り行きに注目。
10月には栗東市長の選挙が控え、この影響がどう出るか、栗東市民として、落ち着いてはいられない。


知事就任前に大学教授退官のための最後の講義


昭和48年(1973年) 京都大学農学部卒業
昭和48年(1973年) 京都大学大学院農学研究科入学
昭和48年(1973年) アメリカ・ウイスコンシン大学大学院へ留学
昭和54年(1979年) この年より家族とともに大津に居住し、息子ふたりを大津で育てる
昭和56年(1981年) 京都大学大学院農学研究科博士後期課程修了
昭和57年(1982年) 琵琶湖研究所研究員
昭和60年(1985年) 「琵琶湖の生活環境史的研究」で京都大学農学博士号取得。
以後10年以上を博物館の企画と開館準備にエネルギーを注ぐ
平成9年(1997年) 琵琶湖博物館総括学芸員
平成12年(2000年) 京都精華大学人文学部教授、琵琶湖博物館研究顧問
平成18年(2006年) 琵琶湖博物館研究顧問辞職
平成18年(2006年) 京都精華大学人文学部退職


着工した、新幹線新駅

 任期満了に伴う滋賀県知事選は二日に投票、即日開票され、無所属新人で京都精華大教授の嘉田由紀子氏(56)が初当選を果たした。最大の争点となった、栗東市内で県などが推進する新幹線新駅や県内のダム計画に対し、凍結を訴えた嘉田氏が当選したことで、県民は新駅やダムに反対の意思表示をした形だ。女性知事は京滋で初めてで、全国では大阪府や北海道などに続いて5人目となる。

嘉田由紀子(無新)217,842票
国松善次 (無現)185,344票
辻義則  (無新) 70,110票

 三期目を目指した無所属現職の国松善次氏(六八)は約三万二千票の差を開けられて敗れ、無所属新人で県労働組合総連合議長の辻義則氏(五九)は及ばなかった。当日有権者数は百六万二千七百九十二人。投票率は44・94%で、二〇〇二年の前回知事選より6・27ポイント上がった。

 嘉田氏は、大津市や近江八幡市、長浜市など都市部を中心に十四市町で他候補の得票を上回った。環境団体のメンバーらが中心になって選挙運動を展開し、支持を受けた社民党や一部の自民党議員の支援を受けた。「もったいないを活(い)かす滋賀県政を」をテーマに財政再建や琵琶湖保全、子育て環境の充実を掲げ、新幹線新駅や県内のダムの凍結を強く訴えた。

 国松氏は、二〇〇二年の前回知事選より約十万票減らした。推薦を受けた自民、民主、公明の三党をはじめ、連合滋賀や各種団体の支持層に支援を呼び掛けたが、固め切れなかった。「住んでよかったと思える滋賀県づくり」をテーマに、子育て環境や福祉の充実などを公約に掲げて二期八年の実績を強調した。新駅やダムについて「将来への投資」「治水対策に不可欠」と必要性を訴えたが、県民に浸透しなかった。

 辻氏は、市民団体の代表として新駅の是非を問う住民投票条例を直接請求し、県議会が否決したのを受けて「事実上の住民投票」と新駅中止を前面に打ち出した。「県民に開かれた新しい県政へ」をテーマに、福祉や教育などの優先を掲げて県政の転換を呼び掛けたが、嘉田氏が立候補したことで現職への批判票をまとめ切れなかった。


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