奈良写真美術館、奈良公園 2006/02/26



 以前から、予定されていた栗東フォトクラブの撮影会。
天気予報は雨100%。今回は、「関西おでかけパス」の切符を買ってあるため、中止とはいかない。
予定通り、草津に8時に集合。「雨だから、京都の植物園とか、大阪の屋内のどこかにしようか」となったが、「せっかく、2000円で乗り放題の切符なんだから、行けるギリギリまで行きましょう」となり、奈良方面の一番遠いところ、奈良に行くことになった。
JR奈良に着く。屋内でどこか?。「そうだ、我々にピッタリ。写真美術館に行こう」
市内循環バス「破石町」で降り、激しく降る雨と風の中、約10分ほど歩く。ズボンも靴もずぶぬれ。


ようやく到着。黒川紀章設計の建物。


展示室は地下にある。


入場料金は300円。


プロ写真家の入江泰吉氏の作品のうち、奈良の山辺での花を中心の作品展。


 入江泰吉氏は土門拳氏同様、仏像、建築物の写真で有名であるが、奈良山辺の道を歩くうち、美しい花にも注目、晩年多くの作品を残している。氏の全作品を奈良市に寄贈されたことにより、本館を建築、所有しているという。
全紙サイズの大きな美しい作品を見学。構図、ポイントの入れ方など、なかなか勉強になった。ハイビジョンシアターでの奈良行事などもあり、訪れる価値あり。
氏は没後10年。愛用のカメラ、写真以外の絵、彫刻、収集物などの展示もあり、写真が好きなグループとして、ためになる時間だっただった。雨が降らねば来なかっただろう。


 そば屋「観」にて昼食、雨の中のホッとしたひととき。
隣のテーブルでは、数人の外人さんグループ。雨の日本観光、かわいそう。



「さあ、これからどこへ行く?」 雨やまんかなあ。 「とにかく春日大社まで歩こう」。


赤い鳥居と石灯籠が有名。


何かいるぞ。


雨に濡れながら、ここの住人がそろそろ顔を出す。


角の無いのは、若者たち。


「ようこそ」と言ってー。


苔むす石灯籠たち。


「こんにちわー、埼玉県から来ました」。修学旅行も今は、班単位で行動ですね。


雨宿り。


雨の暗い中で赤い建物がうれしい。


石段も雨をはね、「何で、こんな日にいー、んもおー」


雨を避け、軒下に入ってレンズ交換。100mmマクロ。


まあまあ・・・


今日は「お客」は少ないね。


少し小ぶりになってきたけど。




砂ずりの藤。時期が来れば、美しい藤色が下がる。


ここが春日大社の見所。中学の修学旅行以来?


音楽・・・・






藤が下がれば、絶好の被写体。


こういう対比は外人さんはどういう風に見ているんだろう。






なんと、神前結婚式に出会う。


和傘にして欲しいね。


雨のなかですけど。


とにかく、おめでとうございます。


花の無い時期。露どころか、雨でドボドボ。


今日はあまり離れず、集団行動みたい。


今日のいちばんのイケメン。






車が来て、警笛を鳴らしても全く動かない彼ら。笑えてくる。


桜、紅葉の季節は絵になると思います。


平気で近づいて来る。カメラのレンズに鼻をつけて。


そこのけそこのけ、お鹿さまのお通り。




若草山。山焼きが終わったところ。


雨はあがったようだが、このどんよりとした空の暗さ。




 めがね、カメラのレンズ拭きには、天然の鹿皮がいちばん。
昔、クリーンルーム建設工事で客への引渡しのプラント引渡し時、鹿皮で全設備を徹底的に清掃したことを思い出した。
四角で無いハギレみたいなのを1枚買う。100円。







仲良し


四月堂です。二月堂、三月堂、四月堂とかたまっている。


これが、あの、二月堂。


大仏殿の大屋根、遠くに奈良の街。


木造の重み。




韓国の若い女性のひとり旅に声をかける。こういう物には東洋人として共通の感覚がある。


来月の「お水取り」の舞台に今、立っている。


昨年国宝に指定されたと書いてある。


有名な石段












お水取りの準備は万全。






この道は知らなかった。土塀が美しい。








東大寺がいかにでっかいか、思い知らされる。


大仏殿の周囲を歩いて。


入り口からいってすごい威厳。


こわー


中には入らず、格子越しに。


世界最大の木造建築はでっかいし、美しい。
今までに2回焼失。当時より少し小さくなっている。
この両側に七重の塔が二つあったというから、それはものすごい規模だったろう。



貧乏人は外から。

 先日、テレビでやっていたこと。
巨大な大仏(盧舎那仏像)は青銅に金メッキしているが、金メッキは金箔を貼るのでなく、膨大な水銀に金を溶かしたもの(アマルガム)を青銅の上に塗布し、それを火であぶって、水銀だけ飛ばし、金を青銅の上にメッキするというのだ。
つまり、約400kgもの水銀は空中に飛散したという。この水銀ガスが奈良の人たちの体を蝕み、(当時としては)原因不明の疫病につながったという。公害か。

下記写真は、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』からいただきました。






ボス的雰囲気。


そして、南大門(勿論国宝)の両側には、国宝の金剛力士像、口を開けておられるこれが「阿」


   口を閉じておられるのが「吽」


いったい、何頭いるんでしょうね。


ポートレート


また、来ます。


 鹿ちゃんと仲良くなりたければ、やっぱり、せんべいでコミュニケーション。

今回も、雨の中の撮影で暗ーい写真になり残念。
フォトレタッチすればどうにでもなる昨今の技術。
でも、あえて、暗いままの写真で載せます。
雰囲気を共感していただきたくて・・・


雨だと言って、家でゴロゴロしていても一日、冷たい雨に震えながらも古都に親しむのも一日。
これからも、がんばって。



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