ルノワールの「黒い服の娘たち」や、約40年ぶりに来日したマティスの「金魚」などの絵画50点と版画25点が展示される。 19世紀末から1920年代にかけて、フランス近代絵画の大コレクションが、フランス以外で、個人の実業家の手で形成されたという。ロシアのシチューキンとモロゾフはアメリカのバーンズ、イギリスのコートールドと並ぶその代表的なコレクターです。 |
ロシアの美術収集家であるシチューキンとモロゾフのコレクション。ルノアール、ピカソ、セザンヌ、ゴーギャン、マチス、モネ、ゴッホなど、みんなにおなじみの本物が見られる。 シチューキン、モロゾフの邸宅内の展示室の写真もあって、氏の美術へのこだわりが感じられる。ゴーギャンの部屋、ピカソの部屋など、その絵に合わした壁の色、調度品などを揃えている。 |
大正時代、男性が中心だった美術界で、大阪出身の女性画家たちが次々に頭角をあらわし、文展、帝展、院展に入選。中でも島成園(1892−1970年)は大正元年、二十歳のときに『宗右エ門町の夕』で第六回文展に入選を果たすと、以降、退廃的で妖艶な独自の美人画を発表。京都の上村松園、東京の池田蕉園とともに「三都三園」と称されるようになる。 今回は、成園を中心に、同時代に活躍した木谷千種、岡本更園、松本華羊、生田花朝らの作品と資料約150点を展示。大正から昭和初期にかけ、大阪の都市文化を華やかに彩った女性画家の世界を紹介している。 |