「湖南三山?、湖東三山でしょ?。」 滋賀県の紅葉の名所として、百済寺、金剛輪寺、西明寺の湖東三山は昔から有名。 このたび、新たに「湖南三山」として大々的にキャンペーンを始めた。 まさに、全く雲の無い、快晴の平日、紅葉には最高のタイミング。 JR石部駅で降り、バスでまず、長寿寺へ。 |
阿星山(693.1m)の北東麓にあり、常楽寺の西寺に対して東寺と呼ばれる天台宗の古刹。 奈良時代後期、聖武(しょうむ)天皇の勅願によって良弁が創建。 平安時代初めに中興されたのち、一時衰え、鎌倉時代初期には源頼朝(よりとも)が、室町時代には足利(あしかが)将軍家が祈願所として諸堂を造改修したといわれる。 <国宝>本堂 <重文>弁天堂 絹本著色十六羅漢像16幀 木造阿弥陀如来坐像2躯 木造釈迦如来坐像 |
国宝の本堂。 右側に、最近になって建てられた収蔵庫。大仏の阿弥陀如来坐像が安置。 左後方にはかつて三重塔があって、西寺(常楽寺)と同じ伽藍配置であったといわれている。 |
無料休憩所で農家の奥さんたちが親切にお茶のサービスをしてくれる。 おいしいごはんやタケノコ煮、ダイコン煮など、安く販売されていたので、コンビニで買ってきた弁当もお茶も不要だった。 |
天台宗の寺院。東方にある長寿寺(ちょうじゅじ)の「東寺」に対して、一般に「西寺」の呼び名で親しまれている。 奈良時代中期に良弁(ろうべん)が開いた「阿星山五千坊(あぼしやまごせんぼう)」の中心であり、平安時代初期には長寿寺とともに歴代天皇の尊崇が厚かったという。 山門に続く広い境内の木立の参道の奥に、国宝指定の和様の大きな本堂がどっしりと立ち、古寺らしい落ち着いたたたずまいを見せている。現在の本堂は、南北朝時代に再建されたもので、中央には秘仏の木造千手観音坐像が安置されている。また、本堂横の石段を登ると、すぐれた形姿の三重塔があり、背後の樹林が美しい調和を見せている。 寺宝である仏涅槃図(ほとけねはんず)や源信(げんしん)が描いたといわれる浄土曼荼羅図(じょうどまんだらず)、良弁が愛用したと伝えられる錫杖(しゃくじょう)などは、いずれも国指定の重要文化財で、建造物・彫刻・絵画・工芸品と多彩な古文化財が多くある。 <国玉>本堂 三重塔 <重文>絹本著色浄土曼荼羅図 絹本著色仏涅槃図 木造釈迦来坐像 木造二十八部衆立像28躯 木造千手観音坐像 錫杖 石燈籠 紙本墨書常楽寺勧進状3巻付銅仏餉器 |
天台宗の寺。奈良時代中期、和銅年間(708-714)に国家鎮護の道場として建立され、和銅寺と称していた。平安時代の初め最澄が入山、延暦寺(えんりゃくじ)の別院諸堂(べついんしょどう)を建立し天台宗に改めるた。また、恒武(かんむ)天皇が病気になり、最澄が法力によって霊水を献上したところたちどころに回復したことから現在の寺名に改められた。 宮殿風の趣をもつ荘厳でどっしりした構えの本堂は、天台仏殿代表で織田信長の兵火の時も唯一消失を免れ、国宝に指定されている。堂内には、本尊の木造薬師如来坐像をはじめ、梵天(ぼんてん)・帝釈天(たいしゃくてん)・四天王立像、高さ23cmほどのかわいらしい仏像ですが、奈良の東大寺の誕生仏に次ぐ秀作という金銅誕生仏(こんどうたんじょうぶつ)など、天平時代から平安時代を代表する素晴らしい仏像15体の他15体が安置されている。 <国宝>本堂 <重文>木造兜跋毘沙門天立像 木造持国天立像 木造増長天立像 木造四天王立像(4躯)木造不動明王坐像 木造僧形文殊坐像 金銅誕生釈迦仏立像 木造金剛二力士立像(2躯) 木造薬師如来坐像 木造梵天立像 木造帝釈天立像 |