ベルリンの至宝展、神戸異人館 2005/09/10



青春18切符の旅

家内から、青春18切符がまだ1枚残っていることを知らされる。
有効期限は今日だ。捨てるなんてもったいない。今日は仕事は休みだし、行きます行きます。
一路、西へ。先日入りそこなった神戸市立博物館の「ベルリンの至宝展」を、まず。

先日の神戸からわずか、1週間で、再び、三ノ宮に降り立つ。


ベルリンの至宝展




見どころ

ベルリンの至宝展 2005年7月、神戸にて開催

博物館島写真 東西ドイツ統一15周年を迎える2005年は「日本におけるドイツ年」です。
それを記念した主要イベントのひとつ「世界遺産・博物館島 ベルリンの至宝展」を、来る7月9日(土)から10月10日(月・祝)まで神戸市立博物館で開催いたします。
現在復興事業が行われている博物館島の再生を前に、「世界遺産・ベルリン博物館島」の名品による展覧会を、世界に先駆けて開催するものです。

大英博物館、ルーブル美術館と並ぶコレクションを誇る世界遺産・ベルリン博物館島

『世界遺産・ベルリン博物館島』は、ベルリンの5つのミュージアム「旧博物館」、「新博物館」、「旧国立美術館」、「ボーデ博物館」、「ペルガモン博物館」の総称です。本展は、この5つのミュージアムの至宝約150点を一堂に集める貴重な展覧会です。

「ベルリン博物館島」は、首都ベルリンの中心部にあたるシュプレー川の中州に位置します。1830年、「旧博物館」が誕生したのを皮切りに、「新博物館」、「旧国立美術館」、「ボーデ博物館」が続き、1930年には「ペルガモン博物館」が開館しました。プロイセン王国と後のドイツ帝国が英仏などに対抗してその威信をかけた大事業、5つの建物からなる博物館島が、こうして100年の歳月をかけて完成しました。

ところが完成直後から、ヒトラー政権による美術品の没収や売却、第二次世界大戦による建物や作品の損傷、散逸、その後の東西ドイツの分断など、数多くの試練に見舞われます。

1989年にベルリンの壁が崩壊、1990年に東西ドイツが統合すると、東西の博物館に半世紀近く分散されていたコレクションの全貌が明らかになり、統合計画が始められました。博物館島には、先史時代から19世紀まで、6千年の西洋文明史をたどる作品が集結されることになり、1999年にはユネスコ世界文化遺産に登録されました。

現在、博物館島は、2015年の完成に向けて再建が進められています。完成すると、フランスのルーブル美術館、イギリスの大英博物館などと肩を並べ、膨大なコレクションを誇る「美の聖域」がよみがえります。

博物館島のエッセンスを世界に先駆けて紹介

本展覧会は、「博物館島」の基礎となった「旧博物館」の紹介に始まり、博物館島に収蔵予定の10のコレクション−先史美術、エジプト美術、古代西アジア美術、ギリシャ・ローマ美術、イスラム美術、コインコレクション、ビザンチン美術、中世ヨーロッパ彫刻、ヨーロッパ古典絵画、ヨーロッパ近代美術−の代表作を紹介します。

各コレクションを結ぶテーマは「聖なるもの」。まさに「よみがえる美の聖域」にふさわしいテーマにそって、数千年の古の時代から近代に至るまでの人々の「聖なるもの」への思いが込められた傑作を堪能できることになるのです。





エドワール・マネ 「温室にて」
(1878-1879年・旧国立博物館)


エドワール・マネ 「温室にて」
(1878-1879年・旧国立博物館)



「名声の寓意に扮したヘンリク・ルボミルスキの肖像」
(1789年・ヨーロッパ古典絵画)
近づいて、しげしげと凝視する。すばらしい仕上げに驚き。


ライオンの装飾煉瓦壁
(前575年頃・古代西アジア美術)




この博物館は、常設展示も充実している。



異人館

ここから、トアロードを歩いて歩いてようやく異人館通りへ。
意外なことに、神戸で有名な異人街はまだ行ったことが無い。



異人館街とは
1868年に神戸港が開港し、来日する外国人の住宅地として神戸港を一望できる北野・山本地区が注目され異人館が建つようになった。北野町には、国指定重要文化財の風見鶏の館(旧トーマス住宅)、萌黄の館(旧シャープ住宅)をはじめ伝統的建造物に指定された洋館があり、公開されている異人館もある。 この異人館街は、現在国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。


異人館通りのシュウエケ邸に入る。ここは異人館のひしめく北野通りとは分かれ、ちょっとマイナーなようだ。
あちこちに、西洋風の住宅があるが、ひっそりとした、この通りで公開しているのはここだけ。


シュウエケ邸は、明治29年に神戸の建築に携わった英国人の建築家(A.N ハンセル)が自邸として建てたもの。
現在もシュウエケ家の私邸として使われている。


シュウエケ氏のコレクションの大量の浮世絵が壁狭しと。本物!




外から美しい洋館を見る。和洋折衷の庭。








北野通りへ歩く。


大道芸の披露。


これが、有名な。


風見鶏の館


風見鶏の館は、かつて神戸に住んでいたドイツ人貿易商ゴッドフリート・トーマス氏が、自邸として建てた。
北野・山本地区に現存する異人館のなかでれんがの外壁の建物としては唯一のもの。






屋根のてっぺんに風見鶏で有名。


やっぱり、ここは一番人気か?


さあ、どうぞ。中は、このユニホームの女性がいっぱい。


これが、屋根についてる物と同サイズのレプリカ。


朝食だけの専門部屋とは、ぜいたく。


水彩画で商売できるなら、やってみたいが・・・


隣の萌黄の館は、明治36年にアメリカ領事館ハンター・シャープ氏の邸宅として建築された。
2階のベランダからは神戸港まで見渡せる素晴らしい眺望が広がる。














阪神大震災の時、屋根から落ちた煙突。


芸術家が何人も見られる。


オランダ館、デンマーク館、イギリス館、中国館、アメリカ館、フランス館・・・・なんだ、万博か?


若いペアが入るようで、気恥ずかしい。


うろこの家は、神戸で最初に公開された異人館。


外壁に貼られた天然石のスレートが、魚のうろこのように見えるところから、いつの頃からか「うろこの家」と呼ばれるようになった。




すごく存在感があった。








マイセンの陶器なんて、ものすごく高価なんだろうな。




3階までつたにからまれた美術館もまた、すばらしい。








つた越しに見る眺め




堀江優画伯の独特の世界。気に入った。


「最後の晩餐」です。




ポスターの背景にもなるほど、うろこの家、うろこ美術館は異人館の代表。お勧めなので神戸に泊まる際にはぜひ立ち寄ってほしい。高台にそびえる館から神戸の歴史を垣間見ることがきるかも。


旧中国領事館は、明治後期建築の旧チン邸。


館内は、中国の歴史にふれ貴重な美術品や家具などを展示している。


ちょっと、モデルになってくれる?
























洋館長屋(フランス館)は、明治27年に居留地に建てられた外国人向けのアパートを北野に移築したもの。










英国館は、明治40年の建築。在留外国人のホームドクターフテセックの館を当時のまま保存している。




館内で、結婚式ができるところもある。


邸の中にBARがいくつも。


















9館中、いくつ見るかで、チケットの額が決まる。
5つ用の2000円。9つだと、3500円。もう一度来よう。


北野坂をまっすぐ下ると、三ノ宮駅に一直線。


異人館一覧表
国指定重要文化財 登録有形文化財 伝統的建造物 テーマパーク
施設名称 分類 備考 今回入館した
 風見鶏の館  
 萌黄の館  
 旧ハッサム住宅 相楽園内
 旧ハンター住宅 王子動物園内
 うろこの家 美術館の写真も含む
 北野物語館 喫茶
 ラインの館  
 パラスティン邸 喫茶&パーティ
 ベンの家  
 フランス館  
 英国館  
 旧パナマ領事館  
 神戸北野美術館  
 イタリア館  
 香りの家オランダ館  
 旧サッスーン邸 パーティ
 シュウエケ邸 (山本通り)
 グラシアニ邸 フランス料理店
 神戸華僑総会 非公開
 東天閣   中華料理店
 アメリカ館    
 ザ・テディベアミュージアム    
 旧中国領事館    
 本家オランダ館    
 山手八番館    
 北野外国人倶楽部    
 デンマーク館  
 ウィーン・オーストリアの家  
 桂由美ブライダル  
 みなと異人館    (ポートアイランド)
 旧グッゲンハイム邸   非公開(垂水区)
 旧ジェームス邸   非公開(垂水区)
 旧ジョネス邸   非公開(垂水区)


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