あの、520人もの犠牲者を出した「御巣鷹」の日航機墜落からちょうど20年。 あの当時は今も忘れない。ちょうど、初めての長期出張として、三島の寮住まい、週に1回美しい富士を見る新幹線往復だった。 いくつかの関連本を読んだことがあるが、事故原因の残る謎。そして、事故現場の文ではとても書けない遺体の損傷など。手だけ、足だけ、爪、毛髪だけで確認した遺族。死体検死官とかいう職業の人の御巣鷹の手記で、「一つの顔に眼が三つ:衝撃で複数の遺体が」など。 日本では、めったに悲惨な事故現場写真を公表しないが、ある写真誌に載った1枚の写真は生まれて初めてのショックだった。見渡す限りのなぎ倒された樹木のあちこちに引っかかった遺体、首だけ、足だけ・・・・。以後現在まで、このような写真は見たことが無い。これ以上の事故は無かったこともある。 今晩はテレビでも、この特集ばかりで、改めて、見ると、当時の悲惨な事故、遺族の無念がひしひしと伝わって来る。 TBSのドラマ「ボイスレコーダー」、 NHK「あの日を忘れないで・日航機墜落事故遺族の20年」、 フジの「8/12墜落〜20年目の誓い〜天国にいるわが子へ」 など、 ●32分間のダッチロール中に家族へ書いたノートの走り書き遺書、 ●機長の家族への壮絶ないやがらせと家族の生き様、 ●圧力隔壁の修理ミスと早々に原因を発表。世界で600機も飛んでいる747に問題無しとしたいボーイング社。 ●「事故の直接原因は、圧力隔壁で無い」。原因を執念で追い続ける元パイロット、 ●絶対非公開となっているボイスレコーダーが15年の後に心ある誰かの手によって公開されたこと、 ●遺族(8・12連絡会)が20年間書き続けた文集が総集編として出版された「茜雲」 今年はいつになく、航空機のトラブルが多い。再び、このような事故は起こらないと思うが、JR西日本の事故の例もあり、心配ではある。 |