〜あの大事故から2ヶ月が過ぎた〜 連日、海外ではテロ、また、国内では無差別殺人、親殺し、子殺し、誘拐殺人事件など、10年前なら1ヶ月ほど話題になるような凶悪事件も、そのあまりの多さに、それぞれ1日しかみんなの記憶に残らず忘れ去られていく。 そして、地震、洪水などの天災も増加し続けている。 あまりにも身勝手な殺人など、憤懣やるかたないことも多いが、いちいち述べていてもキリが無い。 しかし、これだけは、絶対、記憶にとどめておきたいこの大事件を新聞、ネットニュースなどから記録しておきたい。 次第に、単なる事故でなく、事件のような雰囲気になってきたこの脱線事故。 少なくとも、今後100年間は絶対に起こってはならない事故(事件)である。 |
事故発生(2005/04/25) 午後から勤務であり、朝、自宅でテレビを見ていた。 フジテレビの「トクダネ」の終わりごろ、臨時ニュースとして、尼崎で電車が脱線した。 死者は数人出ているもよう。 ということで終わり。ニュース映像を見て、これは、ただならぬ事故になると直感した。 はたして、連日のトップニュースが始まった。 |
犠牲者確定(2005/05/01) 事故車の撤去、原因の究明なども進んでいる。 そして、最終的に、死者107人、負傷者500人以上が確定した。 普通の通勤電車であり、各車両に何人乗っていたかはなかなか判明しにくいものだ。 駅のプラットホームに録画された防犯用ビデオテープに事故遭遇直前の家族を求める遺族の気持ちも分かる。 |
事故の原因は そして、これは事故でなく、実は、事件ではないかとも言われるように。 該当路線(JR宝塚線)については、もともと阪急電車だけだったが、ここにJRも参画。 そして、営業競争となる。朝晩の通勤ラッシュに、いかに早く(速く)客を運ぶかの競争となった。 JR西日本は、会社方針として、なんと、利益第一、安全第二というとんでもない方針(これにはびっくり)を掲げていた!。 JRは阪急よりも早く目的地に着く上に、料金も安いということで、阪急に勝つ。 途中に駅が増えても時刻表はそのままという信じられない体制。 駅の停車時間が秒単位で決められており、運転手は当然無理をする。駅を通り越すオーバーランを起こすといったん戻る。これで時間を取り戻すために、次の駅までは猛スピードで回復しようとする。 運転手は連日、ものすごいストレス。オーバランとか事故を起こしたりした運転手は減給、降格、そして、「日勤教育」という密室的な総轄の場が待っている。まるで、北朝鮮の政治犯扱い。 事故直後は運転手(故人)が憎かったが、次第に話が分かってくると、会社そのものに大きな問題が見える。 運転手も犠牲者の一人である。1秒単位の運行作業なんて、もう、気違い沙汰である。 今までは、正確な会社が信用できると評価していたが、考えてみれば、秒単位の運行なんて、気ちがい沙汰ではないか。海外では、今回の事故について、全く信じられないとのこと。 正確さを維持しようとすると、どうしても、このような従業員への無理が生じ、安全へも無理が出てくる。 JR西日本は今期、数百億の利益が出たが、犠牲者1人1億円の補償として百数十億円の損失を出し、例のマンションまでも(買い取る?ことに)となったら、JRは今後、どうなっていくか。 (といって、今日もJRにのっている) 日勤教育を受けて反省すべきはJRの社長始め上の方々である。 今回お亡くなりになられた方々のご冥福を心からお祈りしたい。 |
試運転(2005/06/07) 線路の引き直し。自動列車停止装置(ATS)設置。ようやく、試運転にこぎつけたJR宝塚線。 マンション前のカーブはそのままに、制限速度の設定を落としたという。無理なダイヤも見直し。 こんな線は廃業すればいいのにと思ったが、普段通勤通学に利用している人には困るという。 各駅周辺の店は完全に開店休業だったとか。 |
運転再開(2005/06/20) 遺族への補償、マンション住民への移転補償などはまだまだ解決していない。 そして、JR西日本の体質改善は?。まだまだ問題は残る。 |