D.W.F(滋賀県演劇友の会)のうち、トップの劇団。 今回は、滋賀出身の4つの劇団が旗揚げ、観客40人限定で、30人ぐらいの入り。 |
1993年だったか、膳所公園野外特設ステージで、「眩の都」という演目があり、無料だったので観にいったことがある。 時代劇で、舞台のうしろの幕がはねると、そこには琵琶湖があり、船で役者が登場など。趣向がおもしろかった。 鞍馬天狗が出てきたり、腹から笑える舞台はなかなか無い。 番原銀次という役者が、裃を着て、口からツバを飛ばして一生懸命演じていたのが、すごく印象に残っている。 異国幻燈舎の座長は宮沢十馬氏で、氏が作・演出を行う。 座員は10名ちょっと。入場料から考えて、全く商売になっていないだろう。 みんな、別の仕事をしながら、好きで劇団を続けているのではないか。いくらか、スポンサーはあるだろうが・・・ さて、今回の題目「百合の睡眠」。舞台は、彦根市芹川のほとりである。 まさに、自分が、彦根市芹川のほとりの団地に住んでいたこともあり、12丁目のお風呂やに通ったことも子供時代の想い出。 良く似た路地を間違えたり、共感?するところもある。 物語としては、主人公の辻が、台風通過の最中にズブぬれになりながら、彦根駅で降り、昔の彼女の家に会いに来るところから始まる。 彼女は不在?。妹が?。幽霊が出るのでは?と期待したが・・・。 シリアスなのか、喜劇なのか、おちゃらけなのか、少し残念。この劇団のいいところ、おもしろいところが十分生かされないのではないか。 各俳優は、一生懸命演じており、それは十分評価して良い。よくも、これだけのセリフを練習して覚えるものである。 ちゃぶ台を囲んでの宴会、唐突なそうめん流しなど、無理矢理時間を増やしているのではないか。観客はさめてしまう。 舞台の前に水たまりを作って、演者はズブぬれになっていしょうけんめい。次の回まで2時間もあるのは、衣装を乾かすため・・・・?。 東京にいたころ、いくつかの素人劇団を観たことがあるが、「座・芝居屋さん」というのもおもしろかった。 異国幻燈舎のレパートリーとして、徹底してシリアルにするか、ハチャメチャなコメディーにするか、こだわって欲しい。 時代劇がいいのではないか |