平成16(2004)年 6月5日(土)〜9月5日(日) 近代美術館が開館20周年記念として開催中。 タイトルだけでは何の展示かさっぱり分からないが、 なるほど、美術はものまねで始まり、引用、盗用の世界だ。 フランスのマルシェル・デュシャンはモナリザの複製画にヒゲを描き込んだり、市販の便器に自分のサインを描いただけとか、本当にこれが美術品か?と言いたい。 赤瀬川原平氏の千円札の「制作」による裁判事件の証拠資料も興味ある。 考えてみれば、紙幣はオリジナルでなく、大量複製した作品こそ「本物」であるし、版画も原板でなくプリントした複製(コピー)が作品とされる。 名画のコピーアレンジや、コンピュータを駆使して実在しない風景を作り上げるなど、結構おもしろい展示であった。 滋賀県立近代美術館の常設である「小倉遊亀」の大作も鑑賞することができる。 今回、滋賀県立近代美術館は初めての訪問。美しい文化ゾーンの中で、気持ちのいい散策ができる。 |