滋賀県立近代美術館で「コピーの時代」 2004/06/30



平成16(2004)年 6月5日(土)〜9月5日(日)
近代美術館が開館20周年記念として開催中。

タイトルだけでは何の展示かさっぱり分からないが、
なるほど、美術はものまねで始まり、引用、盗用の世界だ。

フランスのマルシェル・デュシャンはモナリザの複製画にヒゲを描き込んだり、市販の便器に自分のサインを描いただけとか、本当にこれが美術品か?と言いたい。
赤瀬川原平氏の千円札の「制作」による裁判事件の証拠資料も興味ある。
考えてみれば、紙幣はオリジナルでなく、大量複製した作品こそ「本物」であるし、版画も原板でなくプリントした複製(コピー)が作品とされる。

名画のコピーアレンジや、コンピュータを駆使して実在しない風景を作り上げるなど、結構おもしろい展示であった。

滋賀県立近代美術館の常設である「小倉遊亀」の大作も鑑賞することができる。

今回、滋賀県立近代美術館は初めての訪問。美しい文化ゾーンの中で、気持ちのいい散策ができる。


マルセル・デュシャン「泉」
1917 / 1964年 京都国立近代美術館蔵

紹介サイト




奥は県立図書館






館内から広大な庭を望む












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